第1節 人材の育成,確保,活躍の促進

2.大学における人材育成機能の強化

 我が国において世界をリードする質の高い自立した研究者を養成するためには,大学院博士課程において国際的に魅力のある教育が展開されることが重要です。また,激化する人材獲得競争などの中で,国際競争力のある高度な人材養成の拠点整備が重要です。
 このため,文部科学省では平成14年度から「21世紀COEプログラム」による世界最高水準の大学づくりを促進しているほか,現代社会の新たなニーズにこたえられる創造性豊かな若手研究者の養成機能を強化するため,17年度から,「『魅力ある大学院教育』イニシアティブ」により,大学院における意欲的かつ独創的な教育の取組を重点的に支援しています(参照:第2部第3章第1節3)。
 さらに,平成18年3月には,各国公私立大学における大学院教育の充実・強化のため,大学院教育振興施策要綱を策定しました。この中で,今後5年間程度の大学院教育の改革の方向性や早急に取り組むべき重点施策を明示し,体系的かつ集中的な取組を進めることとしています。この要綱に基づき大学院設置基準の改正を行うなど,大学院教育の実質化に向けた取組を進めています(参照:第2部第3章Topics 1)。

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