第11節 男女共同参画社会の形成に向けた学習活動の振興

2.女性教育施設における活動

 女性教育施設は,主に女性教育関係者や一般女性のための各種の研修,交流,情報提供などの事業を行うとともに,女性団体などが行う各種の女性教育活動の拠点として,女性の資質・能力の開発や知識・技術の向上を図ることを主たる目的として設置された施設です。さらに,近年は,仕事と家庭・地域活動の両立を支援するための様々な取組が展開されており,男女ともに利用できる施設となっています。
 国立女性教育会館(NWEC(ヌエック))は,我が国唯一の女性教育のナショナルセンターとして質の高い実践的な研修や調査研究などを行ってきました。平成18年度から第2期中期目標期間に入り,会館の使命である「男女共同参画社会の形成の促進に資する男女平等教育・女性のエンパワーメント(力をつけること)を内容とする女性教育の振興」を果たすため,基幹的指導者の育成や喫緊の課題に関する調査研究の成果等の提供,女性教育施設等関係機関などとの連携協力,国際貢献等を積極的に進めています。
 会館では,「第2次基本計画」に新たに盛り込まれた科学技術や防災に関し,いち早くシンポジウムやフォーラムを開催したり,地域の男女共同参画センターなどの女性関連施設と連携した事業を実施しています。また,これまで各種データベースを整備し提供していましたが,さらに女性情報ポータルを開設し利便性を向上させたり,女性が様々な分野にチャレンジし,生涯にわたり主体的にキャリアを形成していくためのロールモデル(先行事例)等の情報を提供する「女性のキャリア形成支援サイト」(参照:http://winet.nwec.jp/career/(※女性のキャリア形成支援サイトホームページへリンク))を立ち上げるなど,情報提供にも力を入れています。家庭教育,次世代育成関係ではリーダー研修や地域との連携によるフォーラムなどを充実させたり,調査研究を行っていくこととしています。さらに,海外の機関とも協定を結ぶなど女性教育のナショナルセンターとして多様な活動を展開しています。

▲女性の学習国際フォーラム

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