あべ俊子文部科学大臣記者会見録(令和6年12月13日)

令和6年12月13日(金曜日)
教育

キーワード

OECD国際成人力調査(PIAAC)第2回調査の結果,自民、公明、維新による教育無償化に関する協議の開始,生活満足度について肯定的な回答が低いことについて

あべ俊子文部科学大臣記者会見映像版

令和6年12月13日(金曜日)に行われた、あべ俊子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和6年12月13日あべ俊子文部科学大臣記者会見

令和6年12月13日あべ俊子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

あべ俊子文部科学大臣記者会見テキスト版

記者)
 先日、OECDが発表しました国際成人力調査、こちらのほうで日本は世界トップ水準を維持しましたけれども、10年前と比べて上位と下位の差が拡大が見られた、また数的思考力の男女差が大きいなどの課題が見られました。大臣の受け止めを伺えればと思います。
 
大臣)
 今回の結果、成人に求められる基盤的なスキルにつきまして、日本が世界のトップレベルであることが示されたというふうに受け止めておりまして、大変喜ばしいことだというふうに思っています。このような結果となりました要因、義務教育をはじめとしたこれまでの我が国の教育の成果が大きいというふうに感じているところでございます。文部科学省といたしましては、世界トップレベルの成人力を維持・向上すること、このこととともに、御指摘のような課題を対応するために、生涯学び、また活躍できる環境の整備、更には社会人の学び直し、女子生徒の理工系分野の興味・関心、どのように高めていくかの取組を推進していきたいというふうに思っているところでございまして、一生懸命取り組んでまいりますので、これからもよろしくお願いします。
 
記者)
 自民、公明、維新が昨日、3党による教育チームを立ち上げることで合意しました。今後、教育の無償化についての議論が始まりますが、このことについて大臣の受け止めをお願いします。
 
大臣)
 お尋ねの件につきましては、政党間で協議されるということでございまして、文部科学大臣としてのコメントをすることは控えさせていただきたいというふうに思います。今後とも、文部科学省といたしましては、希望する誰もが質の高い教育を受けられるように、幼児期から高等教育段階まで切れ目のない負担軽減に取り組んでいきたいというふうに思っています。
 
記者)
 先ほどのPIAACの関係について、日本が、成人力が高い一方で生活満足度が最下位という結果だったと思いますけれども、これについての受け止めと対応策など考えていることがありましたらお願いします。
 
大臣)
 このような結果になった要因は、本調査の結果のみでは分からないところでございますが、OECDの過去のウェルビーイングの調査の報告書におきまして、いわゆる生活満足度が低くなる要因といたしまして、極端な回答を避けるという東アジアの国民の文化的な反応、ここのところの違いが影響している可能性が指摘されているところでございます。生活満足度に関しては、家計・資産、また雇用環境・賃金、住宅、健康状態など、様々な観点が関係するものでございまして、政府全体でウェルビーイングの向上に向けた総合的な取組を推進していく必要があるのだというふうに考えておりまして、文部科学省といたしまして、日本社会に根差したウェルビーイング、この向上をコンセプトとして掲げているところでございます、第4次の教育振興基本計画に基づいた各般の取組を進めていきたいというふうに思っているところでございます。以上です。
 
(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室