あべ俊子文部科学大臣記者会見録(令和6年12月10日)

令和6年12月10日(火曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

学校体育館の空調設備の設置、大学入学共通テストの志願者数、あべ大臣の2023年分の政治資金収支報告書の訂正について、理工系分野を選択する女子を増やすための方策について

あべ俊子文部科学大臣記者会見映像版

令和6年12月10日(火曜日)に行われた、あべ俊子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和6年12月10日あべ俊子文部科学大臣記者会見

令和6年12月10日あべ俊子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

あべ俊子文部科学大臣記者会見テキスト版

記者:)
 補正予算案の学校体育館への空調整備の促進についてです。これは、災害時の避難所機能強化のために令和17年度までに95%整備という目標ということですけれども、猛暑のほうが年々深刻化、長期化している中で、災害時というよりも日頃の児童生徒の安全のため整備をもっと急いでほしいという声もございます。この点について、大臣のお考えがありましたら伺いたいと思います。
 
大臣)
 令和2年の12月に閣議決定いたしました防災・減災、国土強靱化の5か年の加速化対策でございますが、公立小中学校の体育館の空調設置率を令和17年までに95%にする目標を掲げているところでございます。他方、令和6年9月1日現在におきましては小中学校体育館の空調設置率は18.9%でございまして、年間平均の進捗率は約3.4%に留まっている状況でございます。こうした状況を受けまして、令和6年度補正予算案について、避難所となる全国の学校体育館の空調設備の加速化、必要な経費としまして779億円を計上しているところでございまして、新たに臨時の特例交付金を設ける予定でございます。こうした措置で、進捗のペースの倍増を目指しているところでございまして、できる限りこの目標達成に近づけたいというふうに考えているところでございます。以上です。
 
記者)
 大学入学共通テストの件でお尋ねします。共通テストの出願者数が7年ぶりに増加しました。また、現役生のうち共通テストに出願した生徒の割合も過去最高になったとのことです。この要因は文科省としてどう分析されているかということと、大臣の受け止めをお願いします。
 
大臣)
 先週6日金曜日に、大学入試センターから、令和7年度大学入試共通テストの志願者数の確定値が発表されたところでございまして、志願者数、おっしゃるとおり、昨年比の3,257名増の49万5,171人となっておりまして、7年ぶりの増加となりました。増加につきましては様々な要因が関係しているところでございますが、一つの要因として、今年度の高等学校卒業見込者、いわゆる現役生でございますが、実は昨年度と比べまして9,772人増加している点が挙げられるというふうに思っております。いずれにいたしましても、文部科学省としては、受験生の皆さんが混乱せずに受験できるよう、大学入試センターをはじめといたしまして関係各社と緊密に連絡をさせていただきながら、引き続き必要な準備をしっかりと進めたいというふうに考えているところでございます。以上です。
 
記者)
 昨年分の政治資金収支報告書で、大臣は一部寄附金の不記載分があって訂正を届けられたとのことですが、この件について経緯と御説明をいただけますか。
 
大臣)
 すみません。お尋ねの点につきまして、2023年の政治資金収支の報告書に岡山県の看護連盟からの寄付金がございまして、この6万3,200円が事務的なミスによりまして不記載になっておりまして、先週の6日金曜日に訂正をさせていただいたところでございます。こうした事態が生じたことに対して心からお詫びを申し上げるとともに、今後このようなことがないようにしっかりと再発防止、また法令を遵守した正確な事務処理に努めてまいりたいというふうに思っております。本当に申し訳ございませんでした。
 
記者)
 8日日曜日に高校生たちの科学技術コンテストJSECの表彰式が行われました。大臣も御出席されておりましたが、上位の3作品はいずれも女子生徒による研究でした。日本の女性の研究者の割合が低下している中で、こうした意欲を持った女性の研究者が活躍する場を増やしたり、女性の研究者自体を増やしたりするために文科省としての取組を伺えますでしょうか。
 
大臣)
 一昨日8日でございますが、JSEC2024の表彰式、出席させていただきました。特に浅川館長とは何度もお会いしているのでそれを楽しみにしていきながら行かせていただいたところですが、文部科学大臣賞をはじめ、受賞された生徒の皆様、本当に素晴らしい研究が多くて、改めて心からお祝いを申し上げる次第でございます。また、女性たちが本当に多かったなという感覚も受けさせていただきまして、若い皆様のこれからの御活躍、大変心強く思ったところであります。また、表彰式の会場である日本科学未来館の浅川館長とその話もさせていただきながら、科学技術分野の女性活躍支援の重要性について意見交換もさせていただきました。また、実は先日、イギリス大使館にお伺いしたときにも、女性がどうやっていわゆる理系を選択するということを増やしていくかということは世界で共通なのだなということも思っておりまして、女子の生徒の理系進路の選択を後押しすること、これはまさに我が国の科学技術・イノベーションの推進に、多様な視点を入れていく、また発想を取り入れていくという観点からも、本当に重要だというふうに思っておりまして、このため、文部科学省といたしましては、ロールモデルとの交流機会の提供、また出前講座を実施をさせていただきながら、保護者・教員への働きかけ支援など、理工系の分野での女性が活躍できる環境の実現に、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思います。以上です。
 
(了)

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