永岡桂子文部科学大臣記者会見録(令和5年2月28日)

令和5年2月28日(火曜日)
教育、科学技術・学術、文化、その他

キーワード

特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律の一部を改正する法律案の閣議決定、自殺対策強化月間にかかる大臣メッセージ、JAXA実施による新たな日本人宇宙飛行士の最終選抜結果、文化庁の京都移転、旧統一教会への報告徴収・質問権

永岡桂子文部科学大臣記者会見映像版

令和5年2月28日(火曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和5年2月28日永岡桂子文部科学大臣記者会見

令和5年2月28日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

永岡桂子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私から今日は3件ございます。
 まず1件目でございます。「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」が先ほど閣議決定されました。本法律案は、量研機構により設置をされる放射光施設ナノテラスの共用を促進し、研究開発基盤の強化等を図るため、法律の改正を行うものでございます。今後、速やかに成立させていただけるように、努力してまいりたいと思っております。
 2件目でございますが、3月は自殺対策の強化月間となります。児童生徒が自ら命を絶つことは、あってはならず、令和4年の児童生徒の自殺者数が暫定値ではございますが、512名となり、本当に過去最多となってしまったことについては憂慮すべき状況と考え、大変重く受け止めているところでございます。そこで、本日、児童生徒の自殺予防につきまして、厚生労働省、そしてこども政策担当大臣と共に、児童生徒や学生等に対してメッセージを発信し、教育委員会等に対しても通知を発出いたしました。児童生徒や学生らの皆さんは、悩みや不安を抱えまして、孤独感を感じていても、決して1人ではなく、私をはじめとする味方になってくれる大人は必ずいるということを知っていただきたいと考えているところでございます。また、保護者や学校関係者の皆さん方におかれましても、生徒児童等の態度に現れる微妙なサインに注意を払っていただきまして、不安や悩みの声に耳を傾けていただきたいと思っております。文部科学省といたしましても、児童生徒や学生等の命を守るため、引き続きまして、自殺予防の取組に全力を尽くしてまいります。
 3件目でございます。昨年よりJAXAが実施をしております、新たな日本人宇宙飛行士の最終選抜の結果、「諏訪 理」さんと「米田 あゆ」さんの2名が宇宙飛行士の候補者に決定をいたしましたので、ご報告申し上げます。諏訪さんでございますが、現在世界銀行で勤務をされている46歳の男性でございます。米田さんは、現在日本赤十字社の医療センターで勤務をされております28歳の女性と聞いております。詳しくは、本日この後、JAXAにて実施されます記者会見にてご確認をいただければと思っております。これまでにない多数の応募者の中から4千にもなりましたけれども、厳しい競争を勝ち抜いて選ばれたお二人にお祝いを申し上げたいと思っております。国際宇宙ステーションISS、また月周回有人拠点ゲートウェイなどでの有人宇宙活動を担います宇宙飛行士の候補者として、今後訓練を受けてお二人が新しい時代を切り開いてくださいますことを祈念している次第でございます。
 以上でございます。

記者)
 冒頭発言にもありました宇宙飛行士の候補者に選出された諏訪さんと米田さんなんですけれども、お二人に対してそれぞれどのような活躍を期待されていますか。

大臣)
 お二人はまずおめでとうと申し上げたいと思っております。また、有人宇宙活動、これは官民ともに大変活発化をしております。人類の活動する領域が地球だけではなくて月という新たなステージに向かおうとしているわけでございます。今回選抜されたお二人、今後はですね、訓練があり、そしてミッションと本番となります。様々な試練が待ち受けているかと思っておりますが、それに立ち向かいましてね、人類に夢や希望を与えていただきますよう、その活躍に大変期待をしております。

記者)
 文化庁の京都移転まで1か月を切ったところですけれども、改めて主要省庁としては初めての移転ということになりますが、一方、四課が東京に残るということになります。改めて全体が移転できなかった理由と、移転に伴って国会対応などの課題も出てくると思うんですけども、そこをどのように対応されていかれるのか、あと地方創成がそもそも目的の今回の移転ですが、どのように資するとお考えでしょうか。

大臣)
 移転の課題と解決方法などお話を申し上げます。文化庁の京都移転を円滑に推進するため、令和2年度にですね、京都の移転シミュレーションを行いましたが、その検証結果によりますと、まず、リモート会議システムを利用するためのスペースの不足であるとか、職員の習熟不足ですね、こういうものがわかりました。また遠隔対応が難しい複雑な協議ですとか、あと交渉が必要な案件などにつきましては、対面での対応や、また、東京側の職員によりますサポートが必要という課題が明らかになりました。こうした課題を解決するためにですね、大型テレビ会議システムの導入などによりまして、リモートでもやはり円滑に業務を進められる執務環境等を整えるとともにですね、京都から東京や全国各地への出張旅費等その他必要な予算の確保などに努めてまいりました。今後ともですね、こうした改善策を講じるとともに、大切なのは京都部署と東京部署が緊密に連携することを通じまして、これが一番重要かと思っておりますが、円滑かつ着実なですね、職務執行ができますように取り組んでまいりたいと考えております。また、今、地方創生のこともお聞きになりましたのでお答え申し上げます。文化庁が京都に移転する意義につきましては、単にですね、東京一極集中の是正にとどまりません。文化芸術のグローバルな展開であるとか、また、文化芸術のDX化、そして、観光や地方創生に向けた文化財の保存活用などを始めといたします、新たな文化行政の展開を進める上でも大きな契機になると考えております。このため、京都移転が行われます令和5年度に向けまして、劇場や音楽堂などですね、地域文化の振興拠点の強化ですとか、また、地域に貢献する特色ある取組を行う博物館の支援など、新たな地域文化の創造に資する、そういう事業に要する予算案などを計上するなど、これまで以上に文化芸術の振興に取り組むこととしているところでございます。

記者)
 今日、4回目となる質問権行使に向けて宗教法人審議会が開かれると思うんですけれども、4回目の狙いというか、お答えにくいとは思うんですけどだいぶ煮詰まってきているのではないかと勝手に思っているんですが、何を聞かれますか。

大臣)
 先週24日の日には事務的にお知らせした通りですね、本日28日、宗教法人審議会、これを開催をいたしまして、旧統一教会に対する報告徴収・質問権の行使について御審議をいただくことにしているところでございます。審議会におけます議論、そして御意見を踏まえまして、速やかに旧統一教会に対する権限の執行ができますように取組んでいきたいと考えているところではございます。まだ審議会はこれからでございますので、現時点では今お尋ねの件をお答えすることはちょっと控えさせていただきたいと思っております。本日のですね、審議会が終わりました後にはですね、やはり事務方のほうから連絡はさせていただきますのでご了承のほどよろしくお願いしたいと思っております。

(了)

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