永岡桂子文部科学大臣記者会見録(令和5年2月10日)

令和5年2月10日(金曜日)
教育、スポーツ

キーワード

日中韓スポーツ大臣会合について,卒業式等でのマスク着用について,埼玉県戸田市立戸田東小学校の視察について,教員の働き方改革、処遇の見直しについて,「予防的な不登校対策」について

永岡桂子文部科学大臣記者会見映像版

令和5年2月10日(金曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和5年2月10日永岡桂子文部科学大臣記者会見

令和5年2月10日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

永岡桂子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 冒頭、私からは2件ございます。
 1件目でございますが、昨日9日、第4回の日中韓スポーツ大臣会合がオンラインで開催されました。韓国からは朴(パク)文化体育観光部長官、そして中国からは周(ジョウ)国家体育総局副局長が出席されまして、3か国のさらなるスポーツ交流の促進について議論をいたしました。本会合の成果は、「ソウル共同声明」としてとりまとめられまして、3か国で連続して開催したオリンピック・パラリンピック競技大会の経験を踏まえ、1つ目、次世代へのオリパラ精神の継承、2つ目、持続可能なスポーツの発展のための連帯、そして3つ目でございますが、スポーツ交流・協力の拡大につきまして、推進していくことに合意をいたしました。次回は2024年秋頃に日本で開催を予定しておりまして、日中韓3カ国がスポーツ分野でさらに飛躍するために、英知を結集する機会にしたいと考えているところでございます。
 2件目でございます。本日10日、岸田総理とともに、埼玉県の戸田市立戸田東小学校を訪問いたしました。GIGAスクール構想で戸田東小学校では、GIGAスクール構想で整備をされました1人1台端末を課題解決型の学習で十全に活用している様子ですとか、また最先端の3Dプリンターを学校教育に取り入れた様子の視察をさせていただきました。また、視察後の若手教師の皆さんとの懇談では、教育のデジタル化に加えまして、多様な支援スタッフの配置や、校務のデジタル化による業務の効率化など、学校における働き方改革についても意見交換をさせていただいたところでございます。今後、本視察で得られました英知や、そして関係者の声を施策の充実に活かしてまいりたいと考えております。
 私のほうは以上でございます。

記者)
 またマスクのことで恐縮なんですけれども、3月にマスクの着用の目安を緩和すると、学校では着用を求めないこととするといった趣旨の方針で政府のほうで本日お決めになるような見通しだというふうに報道されています。また卒業式などについてなんですけれども、この対応について学校の現場も大事なんですけれども、まず目の前のことはやはり卒業式だと思います。こちらについての現時点でのお考えをお聞かせください。

大臣)
 8日の厚生労働省のアドバイザリーボードでは、「地域における流行が落ち着いた状況下では、卒業式や入学式等の式典において、参列者がマスクを着用しなくてもよいこととすることも考慮されうる」との専門家の方々の意見が示されたと承知をしております。本日の総理のご意見、これを踏まえまして、これは視察におきまして記者会見でお話されたわけですけれども、関係閣僚と議論を行いまして政府の方針が決定されれば、今夕にも考え方をまたこちらのほうでお示しをさせていただきたいと考えております。

記者)
 決まった段階で大臣のほうから、特に子供たちに分かりやすい言葉で方針というのを伝えていただきたい、なかなか着用を求めないというのは日本語としてなかなか子供には伝わりにくいと思うので、それをどのように子供たちに伝えるかというお考えをお聞かせください。

大臣)
 今これからですね、官邸に行きまして総理に説明をし、そして許可をいただきましてこちらで会見をさせていただきますけれども、その時は記者の皆さん方ですので大人の言葉でお話することと思いますが、やはり小さなお子さんもいらっしゃいますので、そういう点ではですね、もっとわかりやすい話し方で児童生徒の皆さん方に話すという、そういう機会も設けてまいりたいと思っております。

記者)
 視察に関連して働き方改革についてお尋ねしたいんですけれども、総理が視察後の会見で働き方改革等に関して、あと教員の処遇改善について骨太の方針に方向性を示すことを目指して検討を加速させる旨をご発言いただいたと思うんですけども、骨太の方針の方向性を示すというのは新しい話なのかなと思うんですが、このスケジュール感というか処遇改善と働き方改革の推進に関して骨太の方針に盛り込むような形で目指していらっしゃるのか、大臣のお考えをお聞かせください。

大臣)
 総理から勤務実態調査の結果を踏まえて骨太の方針に方向性を示すことを目指すというご発言がございました。文部科学省におきましては、令和4年度実施の勤務実態調査の速報値、これはもう何度もお話ししていますが、春頃ということになります。これが公表することとしておりますが、その結果等を踏まえまして、給特法等の法制的な枠組みを含めた処遇等の在り方をはじめ様々な関連施策について検討することとなると考えております。教職の魅力向上、優れた人材を確保することができるように、しっかりと検討させていただきたいと思っております。

記者)
 新たな不登校対策の案を示される件について伺いたいと思います。来週火曜日の調査研究協力者会議の中で新たな不登校対策の案が示される予定と伺っております。大臣は先日1月31日の記者会見の時に3つの柱を示されて、その中で予防的な不登校対策の推進ということをおっしゃっておられました。これまであまり予防的な不登校の対策というのはそれほど政策の中で重視されてこなかったように思われるんですけれども、この予防的な不登校対策というのはどのように具体的に取組まれるお考えなのか、また新たな不登校対策の案との関連なども含めましてお伺いします。

大臣)
 これまで不登校の対策というのは、不登校となった児童生徒に対する多様な学びの場の整備に重点が置かれていたと、そういうふうに思っております。しかしながら、やはり不登校児童生徒の増加が続く中では、やはり児童生徒が学校に行けないことで苦しむことがないようにですね、やはり予防的な取組ということも併せて進めていく必要があると考えております。この度「予防的な不登校対策の推進」を含めた新たな不登校対策の取りまとめというものを指示をさせていただきましたので、今年度内を目途といたしまして、実効性のある対策をまとめていきたいと、そういうふうに考えております。

記者)
 火曜日の案の段階ではまだ具体的な案というのは。

大臣)
 これは2月14日になりますけれども、有識者会議がありますので、そちらのほうでしっかりと議論を始めていただくということになります。

記者)
 お子さん向けに分かりやすく話す機会とおっしゃったんですけれども、これは何か具体的に、例えばビデオメッセージを撮るとか、そのようなイメージでしょうか。

大臣)
 申し訳ありません。そこまではっきりとした企画は考えておりませんが、やはり先ほどの質問にもありましたように、小さいお子さんには小さいお子さんなりのわかりやすい言葉で話したいという気持ちを今お話申し上げましたので、それはこれから考えていきたいと思っております。

記者)
 これから対策本部があって、それが終わって夕方にもこちらでもう1回会見があるということだと思うんですが、教育委員会とかの通知もそのタイミングで出されるという感じでしょうか。

事務方)
 本日中には発出したいと思いますので、発出のタイミングでは皆さんにお配りしたいと思います。

(了)

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