令和5年1月23日(月曜日)
教育、その他
通常国会の開会に当たっての意気込みについて、大学入学共通テストの科目ごとの難易度について
令和5年1月23日(月曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。
令和5年1月23日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
本日は冒頭発言ございませんので、よろしくお願いします。
記者)
今日から通常国会が始まりますけれども、改めて文科省所管の法律成立に向けて大臣の意気込みなどをお願いします。
大臣)
本日、第211回の通常国会が開会をいたします。文部科学省からは提出を予定しております法律案がございます。私立学校法の改正案、2つ目が日本語教育機関の認定等に関する法律案、そして3つ目が特定先端大型研究施設の共用促進法の改正案、そして4つ目が著作権法の改正案と4つの法律案の提出を予定をしております。また令和5年度の予算案、これは文部科学省のでございますが、前年の対比にしますと123億円増の総額5兆2,941億円を計上しているところでございます。これらの提出法案、提出予定法案ですね、ですとか、また予算案、これは教育、科学技術・イノベーション、スポーツ、そして文化芸術の各分野の振興に必要でございますので、与野党の先生方と様々な議論を積み重ねまして、文部科学行政を着実に進めていくために法案の成立、そして予算案の成立、しっかりとさせていただきたいと思っております。
記者)
大学入学共通テストについてお伺いいたします。今回、理科の生物で平均点が2年連続で過去最低となり、先週金曜日には得点調整を行うことが明示されました。また、数学のように昨年度から大幅に平均点が上昇するなど、年によって難易度が大きく変わる科目も出ております。そちらについて今年の問題の難易度が適切であったか、受験生に過度な負担となっていなかったかということについて大臣のお考えをお聞かせください。
大臣)
大学入学共通テストについてでございます。約50万人の受験生の方が、各大学の入学者選抜に活用されるということで、共通テストの役割を考えれば、非常に各科目の難易度、これは適切なものとなるように作題されることは大変重要だと考えております。一方、共通テストは、50万人の様々な受験生が受験いたします。そして選択科目ごとに受験生の特性が異なります。それと事前に問題を公表するということはありえないので、それを考えますと、難易度調整というのができないなどの特性があるわけですね。各科目の難易度を均一にするということには限界があるということになります。それでもやはり大学入学センター(注)におきましては、科目間で大きな得点差が開かないように、試験問題の作成に努めているものと、そういう認識を持っております。しかしながら、特定の科目間で大きな平均点の差が生じまして、それが難易度によるものと認められる場合には、受験生に混乱や不公平をもたらすことがないように、得点調整を行うこととしております。なお、難易度も含めました入試問題の内容等については、今後、大学入試センターにおきまして専門的な評価がなされることになっております。そうした評価結果を踏まえまして、更なる良問の作成に努められることを期待をしております。
(注) 「大学入学センター」と発言しましたが、正しくは「大学入試センター」です。
(了)
大臣官房総務課広報室