永岡桂子文部科学大臣記者会見録(令和5年1月6日)

令和5年1月6日(金曜日)
教育、文化、その他

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旧統一教会への質問権の行使について、令和5年度大学入学共通テストについて、少子化対策に関する関係省庁会議について

永岡桂子文部科学大臣記者会見映像版

令和5年1月6日(金曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和5年1月6日永岡桂子文部科学大臣記者会見

令和5年1月6日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

永岡桂子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日、冒頭発言はございません。

記者)
 1問、お伺いをいたします。今日、旧統一教会の質問権行使に関連して、お伺いします。今日がですね、2回目の質問権行使に伴って報告を求めた回答期限になっています。昨日、旧統一教会側はですね、回答を発送したと明らかにしましたが、現時点で文科省に届いているのかどうか、状況をお聞かせください。

大臣)
 お答え申し上げます。もう既に、ニュース等で私も拝見をしておりますけれども、現時点におきましては、旧統一教会に報告を求めていた資料が提出されたとは聞いてはおりません。本日が回答期限ということでございますので、旧統一教会からの回答があり次第ですね、事務的にお知らせしたいと、そういうふうに考えているところでございます。以上です。

記者)
 今の回答に伴って、もう1問だけ、お伺いします。一度目の質問権行使の際はですね、回答期限の当日に、その二度目の質問権行使の意向を明らかにされましたが、今回、3回目の質問権行使について、現時点でどう考えているのかをお聞かせください。

大臣)
 回答の期限というのが今日ではございますが、着いておりませんので、それ以降のことはですね、お答えは、今のところ、差し控えさせていただければと思っております。以上です。

記者)
 今の幹事社質問に関連してなんですけれども、今回は主にどんな点について精査され、3回目の質問権行使の可能性はあるのか。また、解散請求の要件をどのようにお考えか、改めて教えてください。

大臣)
 まずは今後のスケジュールでございますけれども、やはり、予断をもってお答えするということは差し控えさせていただければと思っております。旧統一教会から提出されている文書と、これはまだ来ておりませんけれども、まずはですね、それをしっかりと確認するということが必要であると考えております。で、あの、今後ですね、提出される資料を分析しました結果を踏まえてですね、さらに報告を求めたり、また、質問を行使をするということはあり得るというふうには考えております。回数、見通しというものは、申し上げるのはちょっと困難ではございますけれども、いずれにいたしましても、やはり、いたずらに引き延ばすというようなつもりはございませんので、しっかりと対応させていただければと思っております。

記者)
 あとすみません、今の、解散請求の要件というのはいかがでしょうか。

大臣)
 それは、ここでお答えするということは、差し控えさせていただければと思っております。

事務方)
 それにつきましては、法令上は「法令に違反して」いて「著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと」になっておりますので、それが要件でございます。なので、それがちゃんと裁判所に立証できるような形で、今、報告徴収・質問権等の中で情報収集をしているということでございます。

記者)
 大学入試についてお尋ねします。来週14日から大学入学共通テストが始まります。前回は受験生らへの刺傷事件や問題流出事件が起きるなど、多くの課題が浮き彫りになりました。さらに、コロナ禍で3年目となる共通テストですが、文科省や大学入試センターの対応状況について改めて伺いたいのと、試験に臨む高校生、受験生らに不安に思う向きもあると思いますが、大臣から受験生へのメッセージがあれば聞かせていただいてよろしいでしょうか。

大臣)
 今お話ありました通り、来週末ですね、1月14日(土曜日)、そして15日(日曜日)に令和5年度の大学入試の大学入学共通テスト、これが実施をされます。昨年度の試験におきましては、ただ今ご指摘がございましたような刺殺事件ですとか不正行為、これが発生をいたしましたことを受けまして、昨年6月にですね、実は全大学に対しまして、安全対策・不正対策の徹底を要請をしたところでございます。具体的には、安全対策といたしまして、例えばですね、必要に応じて警察等との連携を図ることですとか、あとは、試験場の周辺の十分な巡回を行うことなどを各大学に求めているところでございます。また、不正対策として、例えばですね、不正が行われた場合は、警察に被害届を提出する可能性があることですとか、受験生の所持品の取扱いなどを各大学の募集要項において明確化するよう求めているところでございます。また、さらに、昨年の12月には、高校や大学・予備校等を通じまして、受験生が応募要項等を十分に確認すること、また、受験生を指導する者がですね、不正行為に関与しないことに十分留意をするよう、ということを改めて周知をさせていただきました。今、お話を申し上げましたことは、大変重要な、申し訳ありません、先ほど刺殺と言いましたが刺傷ですね、そこのところは訂正させていただきますので、刺傷でございます。怪我をさせたということでございますので、申し訳ございません、訂正させていただきます。今、申し上げたことは、やはり公平・公正にですね、また、試験を受けていただきたいという意味でのご注意でございますが、やはり、受験生の皆様方は、長きにわたりまして受験準備、されてきたと思っております。そういう中では、しっかりと、まずは寒いですからね、まだコロナもまん延しておりますし、インフルエンザも、これは流行の兆しというものがあるわけでございますので、体調管理をしっかりして、基本的に感染症にかからないような対策を取りながらですね、今後の入試に臨んでいただければと思っております。そして、その入学試験のときには、今まで積み重ねて勉強してきたこと、その成果がですね、しっかりと発揮できるような、そういう取組、心から願っているところでございます。

記者)
 すみません、ちょっと報告徴収・質問権行使に戻らせてください。先ほど、大臣、いたずらに引き延ばすつもりはないと、結論を出すために、ということをおっしゃいましたけれども、どの辺まで延ばしたらいたずらに引き延ばしたことになるんでしょうか。

大臣)
 それは大変難しい質問でございますが、やはり、何と言いましても、質問も二度目の質問で、今日が提出期限ということでございますので、そこをしっかりと、内容を把握、そして調査した上でですね、判断をさせていただくということになるわけでございますので、それをやたらに何回も何回もというふうな思いはないということでございますので、ご理解いただければと思っております。

記者)
 すみません、何回も何回もということは、あと1回ぐらいはあるということでしょうか。

大臣)
 そこに関しましては非常に微妙な話になりますので、お答えは差し控えさせていただければと思っております。

記者)
 報告徴収・質問権に関連しまして、一部の報道で、最初1回目の質問権行使の際に、教団からの回答では、教団の指揮系統や資金の流れなどが明確ではなく内容が不十分だと文化庁の次長が判断しているという報道があったんですけれども、それについて、事実関係と、あと不十分だとすればもう1回質問するのか、今後の対応をどのようにされるかというのを教えてください。

大臣)
 昨年の12月9日ですね、旧統一教会からいただきました回答の内容につきましては、現在、文化庁におきまして、精査を進めているところでございます。その詳細な状況につきましてお答えすることは差し控えさせていただきたいと思っております。これまでもですね、お話をしておりますように、資料を分析した結果を踏まえて、さらに報告を求めたり、また、質問を行うことはあり得ると、そういうふうに考えております。

記者)
 すみません、別件で、今日、岸田総理から小倉大臣に対して、少子化対策の会議を設置するようにという指示があったということなんですけれども、これについて、文科省として、どのように関わっていかれますか。

大臣)
 まだ、岸田総理から、年頭の記者会見で、今年、異次元の少子化対策に挑戦する旨の発言があったことは承知をしております。これは、新たに会議体を設置することにつきましては、そのような報道があったことは承知をしておりますが、詳細につきましては報告等を受けておりません。これからの話なのかなと思いますけれども、社会保障の話でありますし、また、人口問題研究所(注)の調査によりますと、理想の子供の数を持たない理由として、子育てや教育にお金がかかり過ぎると、そういう回答の割合が最も高いという結果になっておりまして、少子化の背景の一つに子育てや教育にかかる費用の負担の重さがあるものということは、私、一番認識をしているかなというふうに考えております。ということでございますので、この会議体が設置をされればしっかりと参加をさせていただきまして、文部科学省の意見といたしましても、それを共有をして、少子化対策の方にも役立てられるように取り組んでまいりたいと思っております。
(注)「人口問題研究所」と発言しましたが、正しくは「国立社会保障・人口問題研究所」です。

(了)

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