永岡桂子文部科学大臣記者会見録-予算-(令和4年12月21日)

令和4年12月21日(水曜日)
科学技術・学術

キーワード

量子・AI分野等の研究開発

永岡桂子文部科学大臣記者会見映像版

令和4年12月21日(水曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和4年12月21日永岡桂子文部科学大臣記者会見

令和4年12月21日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

永岡桂子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 ただ今、令和5年度の予算につきまして、財務大臣と折衝を行ってまいりました。量子・AI等の重要先端技術の研究開発を担います国立研究開発法人の研究機能強化といたしまして、135億円をお認めをいただきました。これによりまして、諸外国の投資が活発化する量子技術分野につきまして、量子コンピュータとスーパーコンピュータの組み合わせによります研究DX基盤の高度化に新たに取り組むとともに、理化学研究所におけます国産の量子コンピュータの開発を加速をさせていただきます。さらに、革新的なAIの基盤技術の研究開発を推進してまいります。さらに、中核となります国立研究開発法人の研究開発基盤の強化を図ることで、技術力や経済力、そして防衛力を含みます、我が国の総合的な国力強化の要となります重要先端技術の研究開発の更なる推進を図ってまいる所存でございます。科学技術・イノベーションは、我が国の成長のエンジンとなるものでございます。科学技術立国の実現は、岸田総理が掲げます成長戦略の、やはり大変重要な柱であると考えております。厳しい財政状況ではありますが、量子・AI等の重要分野に大胆な投資を行うことで、我が国の経済成長や社会課題の解決に向けて、引き続きまして、全力で取り組んでまいります。以上でございます。

記者)
 量子コンピュータとスーパーコンピュータを組み合わせて活用するというお話があったんですけれども、改めて、その分野に関してご期待、改めて、どういった方向で使ってどういったことを期待するのかというのをお聞かせください。

大臣)
 量子コンピュータをはじめといたします量子技術につきましては、世界中で投資が拡大をいたしまして、国際競争が激化をしているのが現実でございます。今後、我が国が国際競争力を確保していくためには、海外に、本当に肩を並べる水準の量子コンピュータの開発、研究開発というのが本当に大事でございますので、そういう点で、産学官の連携の下で、産業や科学の多くの分野での利活用、これを進めていくことが重要だと考えております。文部科学省といたしましては、産学官の緊密な連携の下に、国産の量子コンピュータの研究開発を加速するとともに、関係府省と連携をいたしまして、様々なユーザが利用できる利用環境を整備していきたいと考えております。また、産業や科学の発展をリードいたします世界最先端の計算機ですね、計算機基盤の実現等に向けまして、量子コンピュータとスーパーコンピュータを組み合わせまして、計算機の基盤の研究開発事業というのも新たに実施をしてまいります。これらの取組を通じまして、研究開発の成果、それをですね、社会実装に向けた取組というのを、関係府省、また、産業界等と一体となりまして、一層強力に進めていきたいと考えている次第でございます。

記者)
 冒頭の発言の中で、その聞き違いだったら申し訳ないんですけれど、防衛力という言葉が入っていたかと思うんですけれども、この予算って、防衛予算の中に含まれるんですか。

大臣)
 それはですね、研究開発の中の、結果ですね、それがデュアルユースということで、民生用だけではなくて防衛力にも使われることになる可能性があるということでお話をさせていただいた次第でございます。

(了)

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