永岡桂子文部科学大臣記者会見録(令和4年12月9日)

令和4年12月9日(金曜日)
教育、スポーツ、文化

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旧統一教会に対する報告徴収・質問権について、保育士による子供暴行事件を踏まえた幼稚園への対応、2030年冬季オリンピックの開催地決定時期の延期について

永岡桂子文部科学大臣記者会見映像版

令和4年12月9日(金曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和4年12月9日永岡桂子文部科学大臣記者会見

令和4年12月9日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

永岡桂子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私からは1件ございます。
 旧統一教会に対する報告徴収・質問権の行使に関しまして、文部科学省といたしましては、12月9日、本日でございますが、締め切りとしまして報告を求めていたところでございます。本日締め切りの期日を迎えることとなりましたので、つきましては、先月の会見でもお話し申し上げました通り、本日夕刻、回答の有無などの事実関係につきまして、事務方から説明をさせることといたしました。説明の場の詳細ですね、につきましては、後ほど事務的にお知らせいたしますので、そちらの方をご参考いただければと思っておりますのでよろしくお願いいたします。以上です。

記者)
 冒頭発言に関連してなんですけれども、一応、旧統一教会側は、昨日、回答文書を発送したと説明しております。これに関する大臣の受け止めと、あと一応念のため、現時点で受け取っていないかという状況の確認と、あと、追加の、この質問権行使ですとか解散命令請求などのスケジュールの見通しがあればお聞かせください。

大臣)
 現時点で、旧統一教会に報告を求めていた資料が提出されたとは聞いてはおりません。先ほど申し上げました通り、本日が回答期限でございまして、夕方までにはですね、事務方の方から来る可能性も大きいと思いますので、状況を説明をさせていただきたいと思っております。また、今後のスケジュールでございますけれども、まずは、旧統一教会からの提出された資料ですね、文書等をしっかりと確認することが必要であると考えておりますので、具体的には、本日夕刻の方に事務方からご説明がございますのでよろしくお願いしたいと思っております。以上です。

記者)
 静岡県裾野市の保育園で元保育士3人が園児への暴行の疑いで逮捕されたという事件を受けて、厚生労働省が全国の保育園に対して、あと内閣府が全国のこども園に対して、全国の自治体などを対象に実態調査を検討しているということなんですけれども、文部科学省は、幼稚園に対するこのような調査をするということは検討されているのでしょうか。

大臣)
 子供の安全・安心が最も本当に必要であり配慮されるべき保育園におきまして、このような事案が起こったということはあってはならないことでありまして、大変遺憾だと思っております。今般の事案を踏まえまして、文部科学省におきましても、幼稚園、それから特別支援学校の幼稚部ですね、における不適切な保育に関します対応につきまして、事務連絡を、昨日、発出したところでございます。文部科学省は、幼稚園を含みます学校における体罰等の発生状況につきましては、毎年度調査を実施しているところでございます。そういうことがありますけれども、やはり今回の事件を含めまして、内閣府・厚生労働省ともですね、連携をしながら必要な対応というものは取らせていただきたいというふうに考えているところです。

記者)
 冒頭に関連して、まだ内容は分からないと思いますが、質問権の回答についてなんですけれども、もし回答の中で悪質性や継続性などを示す情報や証拠が集まった場合、どう対処するかということを改めて教えてください。

大臣)
 今、もうご承知の通り、届いていないということでございまして、これからその質問の回答ですね、回答を確認しなければいけないという作業が残っておりますので、それを差し置きまして、その後の仮定の質問ということには、少々お答えはいたしかねるというところでご承知おきいただければと思っております。

記者)
 旧統一教会の関係で、先日、養子縁組のあっせんを巡る厚労省の調査の回答が旧統一教会側からありました。今後の解散請求に向けて、厚労省との情報共有の在り方等について教えてください。

大臣)
 お尋ねの厚生労働省によります旧統一教会に対する質問でございますが、5日に、旧統一教会の方から、厚生労働省に回答があったということでございまして承知しております。同省におきまして、内容ですね、これを精査しているところということでございますので、解散命令の請求との関係につきましては、現時点では、予断を持ってお答えすることはできないということがございますので、申し訳ないですが、お答えは差し控えさせていただければと思っております。

記者)
 改めてになるんですが、本日事務方から説明があるというふうにおっしゃいましたけれど、大臣からの説明がない、大臣からではなく事務方という、説明という理由が1つと、あと、どういった状況のときに大臣から説明をされる機会になるのか、よろしくお願いします。

大臣)
 今もってですね、旧統一教会からの回答というのは来ておりません。私も、いろいろと日程の都合がございまして、ずっと回答が来るまで張り付きでここにいるということができませんので、そういうことも含めまして、事務方の方から、夕刻までには回答が来るのではないかということを思いまして、そういう返事をさせていただいたところでございます。

記者)
 大臣が説明をするような機会というのはどういう機会になるんでしょうか。

大臣)
 それはですね、これから考えて、事務方でいいところは事務方でと。私が皆さま方にお話しなければいけないことは私からというふうになろうかと思っておりますのでご承知おきいただければと思います。

記者)
 それは具体的には何か。

大臣)
 それはそのときに、しっかりと検討させていただければと思います。

記者)
 旧統一教会の関連で、これまでも関係者への情報収集とか説明を受けたと思うんですけれども、どういった相手への情報収集、関係者、になるのかとか、規模感とかその辺をもし答えられるものがあれば。

大臣)
 もう既に皆さま方にはお知らせはしているはずでございますが、全国弁連の皆さま方から資料、そして、直接意見というものも伺っておりますし、また、被害者2世の方ですかね、宗教2世の方々からも被害者の方々からも意見を伺わせていただいているというところでございます。これからの話になりますと、やはり、報告徴収・質問権の行使につきまして、大変支障が出るということの可能性がございますので、それ以上のお答えは差し控えさせていただければと思っております。

記者)
 確認で、2世の方とかの意見を聞いているということは、大臣、直接お会いしてということでは。

大臣)
 私ですか。事務方が会っております。

記者)
 国際オリンピック委員会(IOC)が、冬季五輪の開催地決定を延期しました。それもあって、招致活動を内密に進めている札幌市に混乱が広がっているようですが、大臣の所感をお願いします。

大臣)
 札幌市とJOCが招致を目指しております2030年の冬季オリンピック・パラリンピックに関しまして、IOCがですね、開催地を正式決定する時期を2024年以降とすることを発表したことは承知をしております。2030年の冬季オリンピック・パラリンピック大会の招致につきましては、現在、札幌市とJOCが協働いたしましてIOCと「継続的な対話」をしているという段階であると承知しております。文部科学省といたしましては、これまで同様に引き続きまして、JOCとそれから札幌市の動きですね、を見守っていきたいというふうに考えているところでございます。以上です。

記者)
 今の件に関連してなんですけれども、ちょっと古くなりますが、12月1日に、橋本聖子さんが東京五輪の汚職事件を受けて2030年の招致は非常に厳しいというふうにおっしゃいました。これに関してどうお考えでしょうか。

大臣)
 橋本聖子参議院議員がですね、東京オリパラが行われましたときには、委員長、会長というのかな、組織委員会の会長をなさっていらっしゃったので、やはり、オリンピック・パラリンピックがまた日本で開かれるということに関しては、大変センシティブでいらっしゃったのかなと思っております。それを考えますと、12月の段階で、汚職事件があったり、それからまた談合の事件、これは確定ではなく疑惑でございますが、そういうものが起きて、やはり相当心配なさっての発言だったのかなというふうには思っているところでございます。

記者)
 では、特にこの発言があったからといって、招致の方針というのに影響はないということでよろしいんでしょうか。

大臣)
 そうですね。しっかり、札幌市とJOCの動きですね、これを見守っていきたいと考えております。

(了)

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