永岡桂子文部科学大臣記者会見録(令和4年11月4日)

令和4年11月4日(金曜日)
教育、科学技術・学術、文化

キーワード

高校入試への英語スピーキングテストの導入について、藤井寺市での教科書採択を巡る事件について、中国の宇宙開発について、宗教法人制度の運用等に関する調査研究協力者会議

永岡桂子文部科学大臣記者会見映像版

令和4年11月4日(金曜日)に行われた、永岡桂子文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和4年11月4日永岡桂子文部科学大臣記者会見

令和4年11月4日永岡桂子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

永岡桂子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日、私からのお話はございません。

記者)
 1問、お願いします。11月27日にですね、東京都のスピーキング、英語のスピーキングテストが開催されます。それが間もなくということで、全国の教育関係者が、自分のところはやらないとはいえどもですね、かなり注視して見ておられると。それでまあ、これ、賛否が分かれておりまして、4技能の指導要領ではバランスよく求めるとしておるんですけれども、スピーキングだけ、今現状で入試に活用されていないというような意見であるとか、一方、反対の意見では、発達段階である以上、今、入試に入れる必要はないという点と、公平な採点とかなんですけれども、これについて、1つ、東京都に限らずですね、全国的に英語教育の向上に関する問題提起になったと思うんですけれども、これについて、高校入試一般についてで結構ですので、大臣のご見解をいただきたいと思います。

大臣)
 やはりグローバル化が急速に進展する中で、国内外の様々な場面で英語によるコミュニケーションをとることが必要ということはもう明らかでございます。英語で「聞くこと」「話すこと」、また「読むこと」「書くこと」ですね、4技能を総合的に育成することが大変重要かと思います。東京都の教育委員会が実施いたしますスピーキングテストはですね、都立高校の入学者の選抜のみならず、その結果を英語指導の改善にも活用することというのも目的とされていると承知をしております。生徒の「話すこと」の能力を図り、学習指導要領の趣旨を踏まえた授業改善に生かしていく観点からは、こうしたスピーキングテストを活用することは、大変意義があることだと思っております。一方で、入学者選抜の実施方法等につきましては、これは実施者である各都道府県の教育委員会等が判断するものでございますので、英語スピーキングテストを導入するに当たりましての課題ですね、この対応も含めまして、適切に判断をし実施をしていただきたいというふうには考えているところでございます。

記者)
 教科書関連でお尋ねしたいんですけれども、先日、大阪府警の方が、大日本図書の元役員が賄賂というかですね、収賄の疑いで、藤井寺市の元校長を書類送検したという事件が、公表されたというか、発覚しました。大日本図書については、それまでもですね、問題があったとは思うんですけれども、この事件に対する受け止めと文科省としての対応をお伺いしたいです。

大臣)
 お尋ねの件につきましては、事務方から報告を受けております。教科書は全ての児童生徒が必ず使用するものでありまして、その採択には高い公平性、そして透明性が求められるということから、平成28年にですね、業界で自主ルールを策定いたしまして、文部科学省からもですね、その採択における公正確保の徹底等につきまして、毎年度、発行者や自治体ですね、に通知をしているところでございます。このような中で、先日、茨城県のことがございました、この事案につきまして、採択の公正性に疑念を生じさせる事案が発覚したことに、やはり強い憤りを感じておりまして極めて遺憾だと思っております。今後、当該発行者等からの本件を含めました詳細な調査結果を踏まえまして、厳正に対応することとなりますけれども、二度とこのような不適切な事案が発生しないように、指導を徹底してまいりたいと思っております。

記者)
 宇宙関連で1点、お伺いさせていただきたいんですけれども、今回、中国の宇宙ステーションが完成しましたが、それについて大臣の受け止めをお聞きしたいのと、中国の宇宙開発が進む中で、宇宙は安全保障の場としても重要だと思いますが、これに対して、今後、取り組みたいことがありましたら教えてください。

大臣)
 10月31日、中国が独自の宇宙ステーション「天宮」の一部となります「夢天」の打上げに成功しまして、「天宮」が完成したという報道は承知をしております。我が国では、国際宇宙ステーション計画ですね、これはISSと言いますけれども、参加をしております。これまで様々な成果を上げてまいりました。引き続きまして、ISS等で培いました技術・経験を生かして、宇宙基本計画に基づきまして、アルテミス計画をはじめといたします宇宙協力による宇宙開発利用を推進していきたいと、そういうふうに思っております。

記者)
 質問というより要望なんですけれども、今度また、統一教会の質問権行使の専門家会議がありますけれども、情報公開の方をよろしくお願いをしたいというか、まだ、頭撮りができるのかとかレクがあるかとか情報が出ていないものですから、大臣の方からもしっかり、きちんと、国民も非常に注目している会議でございますので、どういうものが決まるのか決まらないのか、ぜひ情報公開の方をよろしくお願いいたします。

大臣)
 これから11月8日にですね、次の有識者会議が行われます。そちらの、それ以降のことになりますと思いますけれども、今お話がありましたようなどのぐらい公表できるかということに関しましてもしっかりとこれから検討してまいります。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室