井出文部科学副大臣が、世界ドーピング防止機構(WADA)常任理事会及び理事会に出席

11月17日(木曜日)、18日(金曜日)
スポーツ

  11月17日、18日に、世界ドーピング防止機構(WADA)の常任理事会及び理事会がカナダ・モントリオールで開催され、井出文部科学副大臣が出席しました。日本の現地での出席は3年ぶりです。

  WADAは、国際的なドーピング検査基準や制裁手続きの統一等を行うための国際的な機関として、1999年に各国政府とスポーツムーブメント(国際オリンピック委員会等)が協力して設立しました。WADAの常任理事会及び理事会は、政府側代表及びスポーツ団体側の代表により構成され、井出副大臣がアジア地域の政府を代表し、理事及び常任理事を務めています。

  今回の会議では、ヴィトルド・バンカ会長及びヤン・ヤン副会長の再選が承認されました。また、WADAのガバナンス改革や予算、世界アンチ・ドーピング規程不遵守事案、アンチ・ドーピングの国際基準の改定内容に関する報告等が行われました。

  近年、予算増が続いているWADAの組織運営に関連した議論では、ワーキンググループからコスト削減要因の特定・分析に係る報告がありました。
  それに対し、井出副大臣からは、
「効率性は大事ですが、今後は戦略的KPIに関する議論とも絡め、WADAの事業の有効性といった観点からも、常任理事会や理事会において議論されることが必要と考えます」
との提言を行うなど、積極的に議論に参加しました。

  今回の常任理事会及び理事会には、各国大臣級や国際オリンピック委員会等のスポーツ統括団体役員が出席しており、井出副大臣は、アジア地域の代表として活発なネットワーキングを行うとともに、国際的なドーピング防止活動に日本は引き続き貢献していく姿勢をアピールしました。

会議に参加する井出文部科学副大臣

井出文部科学副大臣とヴィトルド・バンカ会長

井出文部科学副大臣とヤン・ヤン副会長