アネーク タイ高等教育・科学・研究イノベーション大臣が永岡大臣を表敬訪問
タイ高専の支援、シンクロトロン事業等について意見交換

11月16日(水曜日)
高等教育・科学技術

  11月16日、永岡大臣はタイのアネーク・ラオタンマタット高等教育・科学・研究イノベーション大臣の表敬訪問を受け、タイ高専の支援やシンクロトロン※¹事業等について意見交換しました。

  タイでは「タイ高専プロジェクト(円借款事業)※²」として、日本の高等専門学校(高専)の教育システムを参考として2校の高専が開校され、人材育成を行っており、2024年に第1期生が卒業予定となっています。

  永岡大臣は、冒頭、我が国独自の高専教育システムを参考に、タイの成長に資する人材育成が行われていることを大変うれしく思うと述べるとともに、文部科学省として引き続き国立高等専門学校機構を通じて、教員派遣を含め、タイ高専のサポートに努める旨を伝えました。

  アネーク大臣は、タイにおける高専2校の開校は日タイ両国の継続的な協力関係の証であり、今後も教育及び科学技術分野における協力関係を深めていきたいと述べられました。また、日本の円借款事業で設置された放射光施設(シンクロトロン)に触れ、2台目の設置を視野に、今後も日本との協力関係を強固なものとしていきたいとの意欲を表明されました。

※¹シンクロトロンは放射光(電磁波の一種)の性質を利用して物質の構造や性質を調べる等の研究開発を行う施設であり、新材料や触媒、創薬等の開発に大きく貢献するもので、産学官のイノベーション創出の基盤として期待されている。

※²タイのバンコクに2校の高専を新たに設立・運営し、日本の高専と同水準の教育や日本の高専への留学機会を提供することにより、タイの産業界で必要とされる実践的でイノベーティブなエンジニアの育成を図っている。国立高等専門学校機構はタイへの教員派遣やタイの教師の受入研修等を行っている。