簗副大臣が宇都宮大学及び大田原高等学校を視察

9月26日(月曜日)
教育、科学技術・学術

  9月26日、簗副大臣は、栃木県を訪れ、国立大学法人宇都宮大学及び栃木県立大田原高等学校を視察しました。

  宇都宮大学は、5学部と大学院を設置している総合大学であり、全国の大学に先駆けて文理融合型の地域デザイン科学部や群馬大学と共同で共同教育学部を設置するなど、社会のニーズを踏まえた教育組織の再編にも積極的に取り組んでいます。

  簗副大臣は、ロボティクス・工農技術研究所を視察し、世界的にもユニークな空中ディスプレイの開発、イチゴの人工光型植物工場システムの開発、人との協働が可能な圃場内自律移動ロボットの開発など、研究成果を社会実装する取組について説明を受けました。また、それぞれの開発現場において、その技術を実現している仕組について活発な質疑応答を行いました。

  その後、群馬大学と共同で設置している共同教育学部の取組について説明を受けるとともに、池田学長をはじめとする大学執行部との懇談を行いました。懇談の中では、宇都宮大学が取り組む文理融合の取組等について意見交換するとともに、これからの同大学に期待すること等をお伝えしました。

  大田原高等学校は、令和元年度に初めてスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、「志と科学的リテラシーを育む文理融合型課題研究の開発」に取り組んでいます。

  簗副大臣は、同校がSSHの指定を受けて実施している「SS探究Ⅰ」及び「SS探究Ⅱ」の授業で、自ら選んだ課題研究に熱心に取り組む生徒たちの様子を視察しました。生徒たちの課題研究のテーマは社会問題の解決にもつながりうるものも多く、簗副大臣は課題研究の内容などについて生徒たちと積極的に意見交換も行いました。

  その後、栃木県教育委員会の中村教育次長や同校の植木校長をはじめとする関係の皆様との懇談を行いました。同校のSSH事業の取組状況の説明を受け、同校が教職員の素晴らしいチームワークの中で取り組みを進めている様子や、様々な地域の皆様からの温かい支援を受けて生徒たちの課題研究が充実していることなどを伺いました。

  文部科学省では、今回の視察を踏まえ、よりいっそう地域や特定分野の中核となる大学の振興やSSH事業をはじめとする高等学校における理数系教育の充実に取り組んでまいります。

空中ディスプレイの説明を受ける様子

イチゴの人工光型植物工場システムの説明を受ける様子

圃場内自律移動ロボットの説明を受ける様子

池田学長ほか大学執行部との懇談

SS探究Ⅰの様子を視察

SS探究Ⅱの中で生徒たちと意見交換

大田原高等学校の植木校長ほか関係の皆様との懇談