永岡大臣が物質・材料研究機構(NIMS)を視察

9月6日(火曜日)
科学技術・学術

  9月6日、永岡大臣が茨城県つくば市の物質・材料研究機構(NIMS)を視察しました。

  材料研究は、最先端の科学技術の基盤となるとともに、我が国の産業を支える重要な分野です。NIMSは材料分野の中核的な研究機関であり、特定国立研究開発法人として、我が国全体のイノベーションシステムを強力にけん引する役割を担っています。

  この日は、数十年かけて金属材料の長期寿命評価試験を行い事故調査等にも貢献しているクリープ試験機や、LED照明の世界的な普及に貢献しているサイアロン蛍光体、ヤシガニやハリセンボンなどの生物をモデルとした新材料開発など、NIMSにおける特徴的で最先端の研究現場を視察しました。

  また、近年では、研究データやAIを最大限活用して研究を高速化するデータ駆動型研究の重要性が高まっており、NIMSは我が国の中核として、このための基盤の構築に取り組んでいます。世界最大級の材料データベースを用いた材料データプラットフォームの構築状況や、欲しい性能から、最適な材料やプロセスを予測するAIやデータサイエンスに基づく材料開発技術などの最新の動向について御説明いただきました。

  永岡大臣は、生物をモデルとした新材料の研究開発等に関心を示すとともに、高速な材料研究開発を可能にするNIMSの材料データプラットフォームの構築への期待を伝えました。

数十年かけて金属材料の長期寿命評価試験を行うクリープ試験機

LED照明を世界に広めたサイアロン蛍光体

「ヤシガニ」のハサミの3D組織構造と強靭化機構

ハリセンボンの表皮から着想を得た新しい超撥水材料

ハリセンボンの表皮から着想を得た新しい超撥水材料

電池研究紹介

電池研究紹介(スマートラボラトリ)

概要説明

永岡大臣と宝野和博物質・材料研究機構理事長