国立文化施設を永岡大臣が視察

8月23日(火曜日)、24日(水曜日)
文化・芸術

  8月23日、24日にかけて、永岡大臣が都内の国立文化施設を訪問しました。

  23日は、上野の国立西洋美術館、東京国立博物館、東京文化財研究所の3施設を訪問し、それぞれの特色ある展示や先進的な研究の状況を視察しました。

  本年4月にリニューアルオープンをした国立西洋美術館では、世界文化遺産の建物及び改修工事を経た前庭を見学するとともに、田中正之国立西洋美術館長による解説で、展覧会「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」を視察しました。
  東京国立博物館では、日本美術の流れについて紹介する総合文化展と、絵画収蔵庫を見学しました。また、職員と意見交換を行い、東京国立博物館の創立150年を迎えることを記念して、今秋に開催される特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」など、記念事業や新しい取組が多数企画されていることについて説明を受けました。
  東京文化財研究所では、有形文化財の修理の状況や無形文化遺産の記録のための施設を視察しました。修復実験室では、火災に遭った首里城の柱をサンプルとして、今後の防火や修理に資する研究を進めていることについて研究員から説明を受け、自然災害や火災が多発する中で、文化財防災・修理の重要性について確認しました。

  24日は新国立劇場を訪問し、舞台装置、楽屋、オペラ研修の様子を視察しました。オペラ研修では、実際に研修生が歌唱指導を受ける様子を見学し、次代を担うアーティストの育成のため、熱心な指導が行われていることがうかがえました。また、職員との意見交換を通じて、新型コロナウイルス感染症が舞台芸術に及ぼす影響と、それに対する支援の重要性について確認しました。

  文部科学省では、今回の視察の内容も踏まえ、国立文化施設における文化活動の充実及びそれらの施設を通じての文化の国内外への発信に、より一層取り組んでまいります。

国立西洋美術館の視察

東京国立博物館の視察

東京文化財研究所 修復実験室の視察

新国立劇場でのオペラ研修の視察

新国立劇場での意見交換