7月20日(水曜日)
科学技術・学術
7月20日、イーター機構 多田栄介機構長が末松大臣を表敬訪問されました。多田機構長は、今年5月にビゴ前機構長の後を受けてイーター機構長に就任されました。
イーター計画は、環境問題とエネルギー問題を根本的に解決すると期待される「核融合エネルギー」の実現を目指す超大型国際プロジェクトです。核融合発電は、海水から燃料を取り出すことができ、発電の過程で二酸化炭素を排出しない等の優れた特性を有しており、イーター計画には世界35か国が参加しています。イーター機構は、このプロジェクトにおいて、核融合実験炉(ITER:イーター)の建設・運転を行う国際機関であり、主要参加国が分担して製作・納入している機器を組み立てています。
意見交換の場では、核融合エネルギーの将来性等について、多田機構長より御説明いただきました。また、イーターの建設状況について、日本が製作を担当した超伝導コイルを始め、各国が製作した機器が納入され、それらの組立作業の進捗状況を報告いただきました。
末松大臣は、新型コロナウイルスの影響がある中、国際的なプロジェクトを支えて頂いていることに触れ、日々の御尽力に対する感謝の言葉を伝えました。そして、核融合エネルギーの実現に向け、イーターを含む核融合研究開発や人材育成を引き続き強力に推進していく旨を述べました。
この日は意見交換に先立ち、末松大臣立会いの下、多田機構長の母校である群馬大学の名誉博士号授与式が石崎学長により執り行われ、多田機構長へ名誉博士号が授与されました。
多田機構長、末松大臣
群馬大学名誉博士号授与式
(中央:石崎群馬大学学長)
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