末松大臣が教師の養成・研修や防災・減災の研究施設等の視察のため、兵庫県を訪問

1月14日(金曜日)、15日(土曜日)
教育、科学技術・学術

  1月14日及び15日、末松大臣は視察のため、兵庫県立教育研修所、兵庫教育大学、防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センター、人と防災未来センターを訪問しました。

  最初に訪問した兵庫県立教育研修所では、採用2年目の先生方を対象とした研修の様子を視察しました。先生方はタブレット端末を活用し、日頃の授業実践を見せ合いながら活発な議論をしていました。それぞれの先生方が、それぞれに研修に来る目的を自ら定め、熱心に研修に励んでおられました。
  そうした先生方の姿を見た後、末松大臣は、教師同士の学び合いが実践に繋がる研修の重要性について、教育長や所長からのご説明をいただき、これからの研修のあるべき姿について意見交換を行いました。

  兵庫教育大学では、教員免許更新講習を含むこれまでの大学の実践の成果を生かした教師の養成の充実策について学長からお話を伺い、大学の質の高い教育実践について知見を得ることができました。その後、学内の教材文化資料館を視察し、大学の研究展示を拝見しました。

  兵庫耐震工学研究センターは、阪神・淡路大震災で発生した構造物被害の教訓を活かして、防災科学技術研究所が設置しました。このセンターの「実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)」は、実際の大きさの構造物に対して震度7クラスの揺れを前後・左右・上下に直接与えることで、その破壊メカニズムの解明や耐震補強効果の検証等が可能な実験施設で、その規模は世界最大級です。末松大臣は、このE-ディフェンスの内部を視察するとともに、現在進められている研究開発について、構造物の破壊過程の解明や、耐震性の評価などのお話を伺いました。

  翌15日には、人と防災未来センターを訪問しました。このセンターは阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に継承することで、災害被害の軽減に貢献するために設置された施設です。
  末松大臣は、音と映像で大地震の威力を体感できる「1.17シアター」や、被災者から寄贈された震災資料の展示、センター内で去年6月にリニューアルオープンした、災害発生時に命を守るためにどのような行動をとるべきかを考える防災学習施設である「BOSAIサイエンスフィールド」を視察しました。

  今回の視察を踏まえ、文部科学省では、学校教育の直接の担い手である教師の養成・研修の更なる充実や、防災・減災に資する基礎・基盤的な研究開発の推進について、視察先の皆様の思いを受け止め、関連施策の充実に一層尽力してまいります。

兵庫県立教育研修所

(右)タブレット端末を活用した教員向け研修を視察する末松大臣

兵庫教育大学

意見交換

防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センター

(左)E-ディフェンスを視察する末松大臣

人と防災未来センター

(右)プレートの動きで地震が起きる仕組みを観察する末松大臣