1月11日、2021年のナイスステップな研究者に選ばれた若手研究者10名が、文部科学省を表敬訪問され、末松大臣、高橋大臣政務官と懇談を行いました。
末松大臣からは、冒頭、
「今後の科学技術行政を考えていく上で、30、40代の若手研究者がチャレンジできることが重要であり、若手研究者の皆さんからアイデアをいただきたい」
と期待を込めて話しました。
また、高橋政務官からは、
「子供たちに科学技術に関心を持ってもらうためにどのような教育が必要か、また将来の日本を支える研究者、特に理工系の女性研究者をいかに育成していくかについて、意見をいただきたい」
と話しました。
若手研究者の皆さんからは、「研究成果の創出や社会課題解決には異分野融合が重要」であり、「大学を超えて交流を広げるとともに、一つの学問について深く究めることが重要」であることなど、様々な角度から意見を頂きました。
博士号取得者や博士後期課程学生の現状については、「研究成果を上げても終身雇用のポストにつくことが難しい」という意見や、「博士課程に進学する学生を増やすためには、博士号取得後の多様なキャリアパスを提示することが重要」であることなど意見を頂きました。
大学の研究環境については、「大学の先生の教育や運営管理の負担を軽減し、自由に研究できる時間を確保すべき」、「国内だけで研究を閉じるのではなく、様々な国とデータを共有するネットワークを構築すべき」といった意見を伺うことができました。
若手研究者の皆さんから頂いた御意見を参考に、今後の科学技術政策を検討してまいります。
※ナイスステップな研究者
文部科学省 科学技術・学術政策研究所では、2005年から科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。過去に選定された方の中には、その後ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授や天野浩教授もいらっしゃいます。
※科学技術への顕著な貢献 2021(ナイスステップな研究者)報道発表資料(PDF)
https://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/nistep2021_press.pdf
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