小学校における35人学級の実現/約40年ぶりの学級編制の標準の一律引下げ

3月31日(水曜日)
教育

  今国会に予算関連法案として提出していた「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案」が本日(3月31日)の参議院本会議において、全会一致で可決、成立しました。

  Society5.0時代の到来や子供たちの多様化の一層の進展、今般の新型コロナウイルス感染症の発生等も踏まえ、GIGAスクール構想によるICT等を活用した個別最適な学びと協働的な学びを実現するとともに、今後どのような状況においても子供たちの学びを実現することが不可欠です。

  本法律は、小学校(義務教育学校の前期課程を含む)の学級編制の標準を5年間かけて計画的に40人(小学校第1学年は35人)から35人に引き下げるものです。

  学級編制の標準を計画的に一律に引き下げるのは昭和55年以来、約40年ぶりのことであり、少人数学級の実現は、教育現場からの長きにわたり強い要望の一つでした。

  萩生田大臣は昨日、3月30日の参議院文教科学委員会で、今後の更なる取組の展望として、
「私はやはり将来を担う子どもたちへの投資というものは、これは誰もが認めていただける、そういう価値観をこの日本の国会は持っていることが極めて大事だと思っていまして、そういう意味では、とりあえず、35人の第一歩を踏み出しますけれど、やはりそれは少人数学級にしたほうが子供たちの学びはよくなるよね、学校が楽しくなるよね、子どもたちが明るくなったよね、多様な評価を皆さんでしていただいて、その成果を中学校、高校へとつなげていくことが必要だと思っていますので、しっかりその方向に向かって努力をしていきたいと思っております。」
と力強く述べています。

  誰一人取り残すことなく、全ての子供たちの可能性を引き出す「令和の日本型学校教育」の構築に向けて、GIGAスクール構想と少人数学級を車の両輪として引き続き全力で取り組んでまいります。