12月9日(水曜日)
教育・科学技術
12月9・10日で宮城県を訪れた萩生田大臣は、9日、東北大学の最先端の4つの研究現場(東北メディカル・メガバンク機構、次世代放射光施設建設現場、国際集積エレクトロニクス研究開発センター、災害科学国際研究所)を視察するとともに、大野東北大学総長や学生たちと懇談しました。
東北メディカル・メガバンク機構は東日本大震災を機に設立された組織で、被災地住民の健康向上に貢献するとともに、地域住民のゲノム情報を含む大規模な健康調査を行って試料等を蓄積するなど、個別化予防等の未来型医療の実現を目指す事業を進めています。
萩生田大臣は、
「15万人以上の地域住民の皆さんが協力して下さっているのは、東北大学はじめ関係者への地域からの信頼や期待の表れでもあり、取組をさらに充実させていただきたい」
と期待を述べました。
災害科学国際研究所も震災を機に設立された研究施設であり、複雑化する災害の被害軽減に向けて、文・理・医の分野が連携した実践的な調査研究の取組について伺うとともに、過去の災害記録が記された古文書、石碑、地質標本等の貴重な資料を拝見しました。
萩生田大臣は、
「古文書や石碑等には先人が残した様々な経験や教訓が詰まっており、歴史的な資料と今の科学技術を結びつけて、次にいつ来るか分からない災害に備えていく研究を始められていることは大変意義深い。国の防災活動等の参考にしていきたい。」
と話しました。
また、国際集積エレクトロニクス研究開発センターでは、国内外の企業と共同で行う最先端の研究開発と、若手研究者の人材育成が一体的に行われている様子を視察し、博士課程の学生さんから研究活動や将来の進路等についてお話を伺いました。
大野総長との懇談においては、大学の機能拡張や大学発ベンチャー創出等、今後のビジョンの他、コロナ禍での東北大学独自の学生支援やアンケート調査結果とともに、オンライン授業での授業再開から対面授業・課外活動の実施状況等についてパネルを使って説明いただきました。
萩生田大臣は、東北大学独自の研究等を視察し、是非もっと前を走っていただきたいと期待を伝えました。
また、学生との懇談では、コロナ禍で工夫して大学生活を過ごす様子を伺うとともに、今年入学した1年生から「すべてがオンラインの時は不安を抱える友人も多かったけど、大学が対面授業を再開してくれて、友人と会えるようになって嬉しい」との話を聞きました。
東北大学 星陵キャンパス 東北メディカル・メガバンク機構視察の様子
東北大学 星陵キャンパス 東北メディカル・メガバンク機構視察の様子
東北大学 星陵キャンパス 東北メディカル・メガバンク機構視察の様子
大野総長・山本東北大学東北メディカル・メガバンク機構長らとの懇談
次世代放射光施設建設現場視察
東北大学 青葉山キャンパス 国際集積エレクトロニクス研究開発センター視察
大野総長より新型コロナウイルス感染症への対応等の説明を受ける様子
学生との懇談
※記念撮影の時のみマスクをはずしております
大野総長、青木理事・副学長、堀田情報科学研究科教授(教育再生実行会議WG委員)らとの懇談
東北大学 青葉山キャンパス 災害科学国際研究所視察の様子
Copyright (C) Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology