日・米・加・英・伊・豪・ルクセンブルグ・UAEの8カ国間で国際宇宙探査に関する宣言、アルテミス合意に署名

10月14日(水曜日)
科学技術

  アルテミス合意は、米国提案の国際宇宙探査「アルテミス計画※」を含む広範な宇宙空間の各国宇宙機関による民生宇宙探査・利用の諸原則(宇宙空間の遺産の保全や宇宙活動の衝突回避等)について、関係各国の共通認識を示すことを目的とした政治的宣言です。

  10月14日未明(日本時間)、国際宇宙会議(IAC)において、日・米・加・英・伊・豪・ルクセンブルグ・UAEの8カ国による署名式がオンライン形式で開催され、日本は萩生田大臣と井上宇宙政策担当大臣が参加しました。
※ブライデンスタインNASA長官をはじめ各国大臣のコメントと署名の様子はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=PkVxAJpb3Bk&feature=youtu.be別ウィンドウで開きます
(14分55秒~萩生田大臣コメント)

  萩生田大臣は署名にあたり、
「宇宙探査活動は、人類の技術的・科学的知見の獲得に貢献し、各国共通の社会課題の解決に資するものであります。アルテミス合意は、このような宇宙探査活動を各国や民間企業とも協働しながら、安全かつ持続的に実施していく上で重要な宣言です。本日の署名により皆さまとの協力をより一層深めてまいりたいと考えております」
とコメントしました。

  また、ブライデンスタインNASA長官は、
「アルテミス計画は歴史上、最も広範で多様な国際有人宇宙探査計画となる。そして、アルテミス合意は、この稀に見る国際連携を確立する手段である。本日の署名により、月探査を行うパートナーと連携し、全ての人類が享受できる安全、平和で繁栄する宇宙の未来をつくる極めて重要な原則を確立することとなる。」
と述べました。

※アルテミス計画・・・米国が提案している国際宇宙探査計画で、2024年有人月面着陸、2030年代の有人火星着陸を目指すと発表されている。また月周回有人拠点「ゲートウェイ」を構築する計画を発表し、日本政府も参画を表明している。7月には、萩生田大臣とブライデンスタインNASA長官との間で、アルテミス計画における月探査協力に関する共同宣言に署名した。

各国代表による署名の様子

萩生田大臣の署名の様子

ブライデンスタインNASA長官の署名の様子