教育再生実行会議 初等中等教育ワーキング・グループ(WG)第2回を開催

9月24日(木曜日)
教育

  9月24日、教育再生実行会議 初等中等教育WG第2回が開催され、18名の有識者にご出席いただき、ニューノーマルにおける新たな学びやICTの本格導入のための指導体制・環境整備等について議論いただきました。

  冒頭、萩生田大臣が挨拶し、菅内閣としても新たな学びに関する方向性を打ち出すことは引き続き取り組むべき重要課題であると考えており、菅総理からは、デジタル化への対応についても、深く議論してほしいとの指示をいただいたと述べ、委員の皆様に活発なご議論をお願いしました。

  今回のWGでは、文科省と経産省の取組がそれぞれ報告された後、
○渋谷区長の長谷部委員から、渋谷区におけるオンライン学習や対面とのハイブリッド授業、教育ICT基盤の特徴、GIGAスクール構想の課題、データをとりつつ効率よく指導するための少人数学級の必要性等について(参考※¹)
○桐蔭学園理事長の溝上委員からは、桐蔭学園の取組も踏まえ、ICTを活用した学びや、対面とICTの学びのハイブリッド化のために必要な取組・課題等について(参考※²)
○東北大学教授の堀田委員からは、ICT活用による新たな学びと指導体制・環境整備の観点から、「個別最適な学びを自分で推進し続ける力」を育成するため、少人数学級によるきめ細かな支援の必要性等について(参考※³)
意見発表をいただきました。

  委員の皆様の意見発表を聞き萩生田大臣は、ICTを使いこなせる先生方を育てるため、教員養成課程のカリキュラムの見直しを各大学で行っていただくなど文科省としてしっかり対応しながら、川上から川下まで一気通貫で子供たちが学ぶ環境をしっかりつくっていきたい、それぞれの委員の皆様の知見をいただき、いいものを作り上げていきたいと述べました。

  また、その後の自由討議では、
  ・「個別最適な学び」は、子供が学び合ったり、主体的に学ぶ姿をイメージして考えることも必要。
  ・ICT推進は「個別最適な学び」に有効。一人一台端末、学校と家がつながる環境、規制の見直しが重要。
  ・修得主義とそのための評価を行うためには、学級規模を縮小すべき。
  ・データをとりつつ、グッドプラクティスを広めていくべき。
  ・コロナ禍のオンライン教育の機会は、世帯年収、親学歴、居住地域による格差がある。
  ・どの自治体でもネットワーク設計ができるよう、国として共通に学びを保障するシステムを考えるべき。
などの御意見をいただきました。

※¹ 渋谷区におけるICT活用等の学びの取組(長谷部委員)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/syotyutou_wg/dai2/siryou3.pdf別ウィンドウで開きます
※² ポストコロナ期を見据えたニューノーマルにおける新たな学び(溝上委員)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/syotyutou_wg/dai2/siryou4.pdf別ウィンドウで開きます
※³ ICT活用による新たな学びと指導体制・環境整備の在り方について(堀田委員)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/syotyutou_wg/dai2/siryou5.pdf別ウィンドウで開きます

※教育再生実行会議ワーキング・グループ 開催状況
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/kaigi2.html別ウィンドウで開きます