教育再生実行会議 高等教育ワーキング・グループ第1回を開催し、萩生田大臣が出席
「ニューノーマル(新たな日常)における大学の姿」を中心に議論

9月14日(月曜日)
教育

  9月14日、教育再生実行会議 高等教育ワーキング・グループ(WG)の第1回が開催され、鎌田座長、オブザーバー、WG委員、本体会議の有識者の皆様等、リモートも含めて24人に出席いただき、ポストコロナ/ウィズコロナを念頭に、対面と遠隔の双方の良さを組み合わせたハイブリッド型の教育など、ニューノーマルにおける大学の姿やその実現方策について議論いただきました。

  まず、情報・システム研究機構国立情報学研究所長の喜連川委員から、これまで16回にわたり開催された「大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」の成果を踏まえ、オンライン授業のメリット・デメリット、ハイブリッド教育への期待や課題について発表いただきました。※¹
  次に、東京大学公共政策大学院院長で本WGの副主査の大橋委員より、東京大学におけるコロナ禍での授業の状況や学生からの評価、リカレント教育の重要性やニューノーマルにおける大学の在り方等について発表いただきました。※²

  その後自由討議が行われ、出席者の皆様からは、
・大学は授業がすべてではなく、学生同士や学生と教員など多様な交流による人間性を育む場でもある
・オンライン授業の効果等について、コロナ禍という状況の中でのオンライン授業への評価とオンライン授業一般への評価は分けて考えるべきである・オンライン教育は、場所・時間の制約がなく、リカレント教育やダブルディグリー等の活性化のために有効的な活用が期待できる
・ハイブリッド型授業の単位認定の在り方や設置基準における遠隔教育が認められる60単位の上限等についても、より柔軟に考えていくことが重要である
等の意見をいただきました。

  萩生田大臣は、ソフト・ハード両面で国として何をしなくてはならないのか浮き彫りになってきたので、皆様からのお声をいただきながら制度をより良くしていきたいと思っています。教育再生実行会議は安倍内閣のもとに設置されたものですが、この歩みを止めないためにも、どなたが総理になっても続けてもらいたいと申し上げていますので、その節には委員の皆様に引き続き議論を続けていただきますようお願いいたしますと述べました。また、現内閣としての任期を終えるのを前に、今後自身もどのような立場になってもしっかりサポートしていきたいと伝えました。

※¹喜連川委員発表資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/koutou_wg/dai1/siryou7.pdf別ウィンドウで開きます
※²大橋副主査発表資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/koutou_wg/dai1/siryou8.pdf別ウィンドウで開きます

※教育再生実行会議ワーキング・グループ 開催状況(※¹※²含む)(首相官邸HP)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/kaigi2.html別ウィンドウで開きます