10月31日の火災により焼損した首里城正殿などの跡地について、政府は防火対策の強化などの技術的事項も踏まえた工程の年度内目途での取りまとめを目指しています。
取りまとめを前に、2月22日、萩生田大臣が首里城跡を訪れ、平敷沖縄県教育長などにご説明いただきながら、正殿などの跡地の現状や地下遺構の保全状態、復元に向けた作業などを視察しました。
萩生田大臣は、火災の跡を視察し、火災当日、かなり大変な状況だったということを改めて肌で感じたと話しました。
また、文部科学省として文化財に関わる技術的な知見を活かして貢献していくほか、世界文化遺産の構成資産である地下遺構の保全や公開に向けた作業を着実に実施するなど、首里城の早急な復元に向けて全力を尽くしてまいりたいと述べました。
さらに、防火対策について、世界遺産である遺構部分の上に建設された復元物にはスプリンクラーなどの防火対策の義務が無かったことが結果として今回の火災を防げなかったのではないかとも思うので、歴史的価値のある復元物等についても防火強化を改めてしっかりやっていかないといけないと感じたと話しました。