2月18日、文化庁の主催で「文化プログラム参加促進シンポジウム」を開催しました。

2月18日(火曜日)
文化

  半年後に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、スポーツの祭典であるとともに、文化の祭典でもあり、日本が誇る文化や伝統を世界に伝える絶好の機会です。
  文化庁をはじめ、政府、東京2020組織委員会、東京都では、2020東京大会を契機とした文化プログラムに関する取組を展開し、我が国の幅広く多様な文化の魅力を世界に向けて発信しています。その文化プログラムについて、多くの方に知っていただき、足を運んでいただくために「文化プログラム参加促進シンポジウム」を開催しました。

  文化プログラムの中核的な事業として、政府では文化庁を中心に「日本博」に取り組んでいます。「日本博」は世界中の方々に日本全国各地で開催する美術展、舞台芸術公演、文化芸術祭、体験プログラム等幅広い事業を通して「日本の美」を体感していただこうと進めているプロジェクトです。

  本シンポジウムのトークセッションでは、文化庁宮田長官、女優の杏さん、東京藝術大学大学美術館館長の秋元雄史さんが登壇。日本文化の魅力や楽しみ方について、それぞれの立場から語られました。歴史に関心が高い杏さんは史跡などを訪ねた際は「当時の人も、今の自分と同じ距離でこれを観ていたのかな、と想像する」と話し、秋元館長は「自分に引き寄せて、好奇心をもって鑑賞するのはとても良いと思う。直島のアートプロジェクトでも、地元の方の生活にアートが浸透している」と語りました。宮田長官は「好奇心をもってまず観てみる、まずやってみるのが良い。人はだれでも芸術家だから」と文化への思いを語りました。

  続いて、パネルディスカッションでは、文化庁の坪田参事官をモデレーターに、文部科学省のクロス カルチュラル コミュニケーション大使(通称:CCC大使)である古坂大魔王さん、歌手、タレント、声優として活躍されている中川翔子さん、秋元館長が登壇されました。古坂さんと中川さんは日本だけでなく、世界にむけて情報発信を行っており、中川さんは「好きなことを好きと言える、素晴らしい時代を生きてる!日本にはゲームやアニメ、漫画など素晴らしい文化がある。ポケモンの話で世界中の人と盛り上がれる」と熱く語り、古坂さんは「やりたいことは全部やったらいい。愛を持って発信していれば、いいものは評価される時代だから」とそれぞれの経験から文化や発信への思いを語っていただきました。