開会あいさつ

  文部科学大臣 中山成彬
文部科学省スポーツ・青少年局
スポーツ・青少年総括官 西阪 昇 代読

 平成17年度青少年健全育成中央フォーラムの開催に当たりご挨拶を申し上げます。
 本日は、皆様お忙しい中をお集まりをいただきまことにありがとうございます。皆様方には、日ごろから青少年の健全育成について並々ならぬご尽力をいただいており、この機会に改めて感謝申し上げます。また、このフォーラムの講師を快くお引き受けいただいた方々に厚く御礼を申し上げます。
 さて、私はかねてより、子どもは「社会の宝、国の宝」であり、未来に向けてみずから行動し、新しい時代を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成に、社会全体の責任で取り組む必要があると考えています。このため、文部科学省においては教育の原点である家庭教育に対する支援の充実のため、さまざまな機会を活用した家庭教育に関する学習機会の提供に取り組んでいます。
 さらに、学校教育における道徳教育や体験活動の充実、子どもたちがスポーツや文化活動などの多彩な活動に取り組むことができる子どもの居場所づくりへの支援、社会教育における青少年の自然体験や社会体験活動の推進など、家庭、学校、地域を通じた青少年の健全育成を推進しているところです。
 今回のフォーラムでは、これからの青少年の健全育成を考えるに当たって、特に「子育ち・子育て家庭を支援するコミュニティづくり」をテーマとしたところであり、諸外国における取り組みの現状等の紹介を通じて、我が国における子育ち・子育て家庭を支援するコミュニティのあり方などについて議論していただくこととしております。
 本日ご参加の皆様方におかれましては、関係者が果たすべき役割などについてともにお考えいただき、また、本日交わされた議論をもとに、今後の取組の一層の推進につなげていただくことを期待しております。
 最後に本フォーラムの開催に当たり、格別のご尽力をいただきました北海道、社団法人青少年育成国民会議、財団法人北海道青少年育成協会並びに関係の皆様に深く感謝の意を表しますとともに、このフォーラムが実り多いものとなることを祈念いたしまして私の挨拶といたします。

平成17年10月13日
文部科学大臣 中山 成彬

  北海道副知事 山本 邦彦

 本日の平成17年度青少年健全育成中央フォーラムにご出席をいただきました皆様方におかれましては、日ごろから青少年の健全育成のために大変なご尽力をいただいており、心から敬意と感謝を申し上げます。また、ご多忙中にもかかわらず、国内外からご参加をいただきました講師の方々に対しましても、心から感謝申し上げます。
 さて、我が国の輝かしい未来を担う青少年が健やかに成長するということは、国民すべての願いであります。しかしながら、今日、経済的な豊かさの中で、我が国の社会は、少子高齢化や情報化等が進展し、人と人とが直接触れ合う機会が少なくなってきています。地域社会が青少年を育てるという、そうした環境になっていないのではないかと、実は、憂慮しているところです。
 こうした中で、平成15年度、国におきましては、「青少年育成施策大綱」が制定され、青少年の健全育成に係る基本理念が示されたところです。これを受けまして、北海道におきましても「北海道青少年健全育成推進方策」に基づき、さまざまな施策を展開し、また、全国に先駆けて「北海道子どもの未来づくりのための少子化対策推進条例」を制定するなど、現在、具体的な取り組みを進めているところです。
 このフォーラムは、例年、文部科学省と各都道府県、社団法人青少年育成国民会議との共催で開催され、今年で16回目を迎えます。今年度は「子育ち・子育て家庭を支援するコミュニティづくり」をテーマといたしまして、子育てに悩みを抱える孤立した親の存在、これが今、社会問題となっているということに着目し、家庭への支援という観点から、青少年の健全育成を考えることといたしました。
 また、本日は、東洋大学教授としてご教鞭を執られている傍ら、日本社会福祉学会会長のご要職にもお就きの高橋先生にコーディネーターを務めていただきますとともに、各方面で活躍していらっしゃるパネリストの皆様により、事例発表や意見交換をしていただくことになっています。
 こうして、皆様方の活発な議論を通しまして、「青少年は地域社会から育む」という機運が高まり、これからの取り組みに一層弾みがつきますことを心からご期待申し上げます。
 結びになりますが、このフォーラムの開催に当たりまして、多大なご尽力を賜りました文部科学省、そして社団法人青少年育成国民会議並びに関係者の皆様方に改めてお礼を申し上げますとともに、お集まりの皆様が今後とも青少年健全育成活動に一層ご活躍なされますことを心からご祈念申し上げまして、主催者としてのご挨拶とさせていただきます。

  社団法人青少年育成国民会議副会長 上村 文三

 イト・ペング先生、フレデリック・ルプランス先生、ご来賓の皆様、ご協力ご後援を賜りました関係団体の皆様、そして会場においでの皆様、おはようございます。本日は、札幌市を始め、北海道の各地から、そして全国各地で青少年の健全育成活動を進めてくださっている育成者や指導者の方々が、早朝からご参加下さいました。日頃の皆様のご活躍に対しまして、まず、心から感謝を申し上げ、敬意を表したいと思います。
 そして、このフォーラムのためにカナダからおいで下さいましたイト・ペング先生、フランスからおいで下さいましたフレデリック・ルプランス先生に対し、会場の皆様とともに心から感謝を申し上げ、来日を感謝いたしたいと思います。両先生とも、長旅で大変お疲れのことと思いますが、本日は、長時間に渡りますがご指導をよろしくお願いをいたしたいと思います。
 また、東洋大学の高橋先生を始め、このフォーラムのパネル討議にも参加いただきます汐見先生、佐伯先生、長谷川先生にも日頃の御研究や経験に基づく適切な御指導や情報の御提供をお願い申し上げます。
 この青少年健全育成フォーラムは、日本政府と私ども青少年育成国民会議が各県と協力し、平成2年から続けている事業でありまして、今年で16回目を迎えることになりました。その間、多くの成果を積み重ねてまいりました。毎年、その年の日本の青少年事情と関連するテーマを取り上げ、外国の専門家、国内の研究者や実践家の知恵や経験をお借りしながら、我が国の青少年問題の改善の方策や、青少年健全育成の具体的進め方を策定していきたいというのが狙いでございます。
 今年は、「子育ち・子育て家庭を支援するコミュニティづくり」を主テーマとして設定をいたしました。今、我が国は急速に進む少子高齢化社会への対応を始め、家庭や家族の変化、家庭の教育力の低下や子育てと家庭機能の問題など、心豊かでたくましい青少年を育成する上で明確な対応を迫られている問題が山積いたしております。国内外の様々な事例を参考に研究討議を重ね、具体的な提言が出来れば誠に幸せだと思います。先生方の適切な御助言を切にお願い申し上げます。
 終わりに、このフォーラムの会場設営、運営の全てをお引き受け下さいました北海道、北海道教育委員会、札幌市、札幌市教育委員会、御協力いただきました北海道青少年育成協議会の関係者の方々、特に文部科学省の西阪総括官を初め、関係各位の格別のお取り計らいに心から御礼を申し上げ、挨拶といたします。

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