総合型地域スポーツクラブ育成マニュアル 2-1 運営委員会と事務局(1)

 総合型地域スポーツクラブの運営は、特定の個人の判断に委ねるのではなく、規約に基づいて選出された運営委員等で構成される運営委員会によって、民主的に行うことが必要です。
 また、クラブを円滑に、しかも公正に運営していくためには、事務局の役割が重要になってきます。
 なお、参考に右のページへ、クラブ組織図の一例を示します。

1 運営委員会の役割

 運営委員会は、クラブの目的や会員の総意に沿って、クラブを民主的かつ円滑に運営することを任務とします。また、将来に向けたクラブの在り方や運営の仕方の方向付けを行っていくことも運営委員会の大切な任務です。
 したがって、運営委員会は、スポーツ関係者ばかりではなく、地域の活性化や青少年健全育成を目指す関係者等と連携が図れる構成員になっていることが理想的です。
 具体的な業務としては、総務、財務、広報の外、クラブの指導者に関すること、クラブが主催するイベント・教室の企画等、多岐にわたることが想定されますので、運営委員会には必要に応じて総務や財務、広報や研修、そして指導者といった専門部会を設置することが考えられます。しかし、クラブ設立当初は運営委員会が総括的に運営していく場合もあるでしょうし、主要部門と言われる総務、財務、広報などからスタートすることや、ある部門が他の部門を兼務するという形も考えられます。
 運営委員会が円滑に機能するためには、運営委員による定例の会議を開催することが大切になってきます。

2 事務局の役割

 事務局は、会員の直接の窓口となります。会員のみならず地域住民からの様々な相談にも対応できるよう、事務局を開設している曜日や時間帯、連絡先などを各会員に適切に情報提供していくとともに、専任のスタッフを配置し、クラブの活動に関わる会計処理・会員管理・施設の利用調整等の業務を事務局で一元化し、日常的に遂行できることが理想的です。
 また、クラブ設立当初はボランティアの事務局員となるかもしれませんが、将来的には会員の会費収入等からクラブマネージャーや事務局員を雇用する仕組みを検討しましょう。

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スポーツ・青少年局スポーツ振興課

(スポーツ・青少年局スポーツ振興課)

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