思いやりの心を育てる交流体験活動(福祉・ボランティア)
校区の特別養護老人ホームを訪れ、高齢者とのふれあいを通して、生活の様子等について対話し、高齢者との交流の仕方について考える。また、疑似体験グッズをつけて様々な活動をすることを通して、高齢者の体について理解を深める。
高齢者との交流を振り返り、高齢者に喜んでもらったことや交流を通して嬉しかったことなどについて話し合い、交流活動に対する関心・意欲を高める。また、高齢者のために自分たちがこれからできることを考える。さらに、高齢者に対して、思いやりの気持ちを持って手紙を書く。
目が不自由ということについて考え、どんなことが大変なのかを話し合う。そして、実際にアイマスクをして、歩行や食事などを体験し、目で見ることができないことへの不安や苦労について感じ取ったり、たとえば、「点字について」や「盲導犬について」、「点字ブロックについて」など、自ら追究するテーマを設定し、調べ学習を進め、発表する機会を設ける。これまでの学習から得た知識や技能を生かし、目の不自由な方との交流会に向けた学習計画を立て、交流会への参加意欲を高める。
これまでの学習や目の不自由な方との交流会を振り返り、自分の考えの変容に気付くとともに、今後、自分たちにできることについて考え、話し合いをする。また、視覚障害について学んだことを生かし、社会で暮らすすべての人が幸せに生活するために、これから自分が心掛けたいことについて考える。
生徒達からは、「目が見えないと大変なことがわかった」、「目の不自由な人がいたら助けてあげたい」などの感想があり、目の不自由な方の苦労を理解し、障害を持つ人に対して思いやりの気持ちを持つことができた。
本校における体験活動の推進に当たっては、苫前町が平成8年度から実施している「学社融合推進プロジェクト(注1)」が大きな役割を果たしており、この事業を通して、各学校の教育活動に地域の方々が講師として協力するシステムが確立された。それにより、学校独自では実施が困難な稲作体験や自然体験など、幅広い体験活動を実施することが可能となっている。さらに、本校においては、学校支援ボランティア(注2)の取組を実施し、体験活動の指導者を確保している。
また、講師となった地域の方々が、学校教育について関心を深める機会となるなど、地域の方々の児童や学校への関わりにおいてもよい影響を与えている。
-- 登録:平成21年以前 --