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小峰 紀雄さん(小峰書店社長・社団法人 日本書籍出版協会理事長)
『キリンさん』
まど・みちお 詩/南塚直子 絵
小峰 紀雄さん
(小峰書店社長・社団法人 日本書籍出版協会理事長)
『キリンさん』は、動物をテーマにしたまどさんの13編の詩に、南塚直子さんが銅板画をつけた詩の絵本です。その一編として「ぞうさん」をとりあげています。「ぞうさん/ぞうさん/おはなが ながいのね/そうよ/かあさんも ながいのよ」「ぞうさん/ぞうさん/だあれが すきなの/あのね/かあさんが すきなのよ」というよく知られている詩です。この詩は、「差別はだめですよという気持で書きましたが、読んでくれた人の受けとり方でいいのですよ」と、まどさんから直接お伺いしたことがあります。考えてみれば、首や尾の長い動物はたくさんいますが、ぞうほど長い鼻を持っている動物はおりません。子ぞうは、友だちから鼻のことで悪口をいわれたのかも知れません。でも大好きな母さんといっしょだからと、鼻を高くあげて答える子ぞうの姿が思い浮かびます。
詩人の坂田寛夫さんは、『まどさん』というとてもすぐれた本を書いています。その中で、「自分が自分に生まれてすばらしい、ということをテーマとしている詩が、自分の作品には多いとまどさんは言った」と述べています。そして同じ範疇に属する自作を「ぞうさん」の他に二つ挙げてくれたということです。「うさぎ」と「くまさん」です。二つとも『キリンさん』にとりあげています。「うさぎ」は、「うさぎに うまれて/うれしい うさぎ/はねても/はねても/はねても/はねても/うさぎで なくなりゃしない」という詩です。「くまさん」は、「はるが きて/めが さめて/くまさん ぼんやり かんがえた/さいているのは たんぽぽだが/ええと ぼくは だれだっけ/だれだっけ」「はるが きて/めがさめて/くまさん ぼんやり かわに きた/みずに うつった いいかお みて/そうだ ぼくは くまだった/よかったな」という詩です。
動物であれ植物であれ、小さな命に向けるまどさんのまなざしの深さと選びぬかれたことばは、ことばの世界からのえがたいな贈物です。もう一つ、私の好きな「ことり」という詩を記します。「そらの/しずく?/うたの/つぼみ?/目でなら/さわっても いい?」
また、まどさんの詩には、宇宙の中で存在し、生かされている命を発見させ、考えさせてくれる多くの詩があります。その中から「シソ」と題する二行詩を記します。「よるが すんでる/ああ ほしの におい!」。シソは、紫色のシソです。
まどさんには、『てんぷらぴりぴり』『まど・みちお全詩集』など、多くの詩集があります。
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