学校図書館

資料5 当面の進め方について(案)

当面の進め方について(案)

 各個別テーマについて総覧するとともに、その成果も踏まえて、平成19年度中に学校図書館広報リーフレットを作成する。

スケジュール(案)

平成19年12月6日(火曜日) 第4回会議
  • 中学校における学校図書館の取組・教育委員会等による支援体制について
  • 今後の会議の進め方について
  • リーフレットに盛り込む内容について
平成20年1月下旬~2月上旬 第5回会議
  • 最近の子どもの読書傾向等について
  • 読書の意義・大切さ(なぜ「読書」なのか)について
  • リーフレット(案)について
平成20年3月 第6回会議
  • 学校図書館図書の整備のあり方について
  • リーフレット(案)について
    (→ とりまとめ、公表)

参考 第1回~第3回における主な発言内容について

1.子どもの読書活動全般について

  • なぜ読書がいいのか、本好きではない人にどうやって本を好きになってもらうか、について議論する必要。
  • 最近の大人を見ていると、語彙力・表現力の不足を感じる。
  • 自らが感銘を受けた言葉を子どもたちに与え続けることで、子どもは幸せな言語環境の中で育っていけると思う。
  • 個々人の考え方や趣味に応じて、図書館ならではの本の楽しみ方が確立されることが望ましい。
  • コミュニケーションとしての読書のため、聞くことだけでなく書くことについてもトレーニングすることが必要。

2.読書活動の推進への関心の喚起等について

  • 地方交付税が図書費に使われるかどうかは、地域住民がどういう政治を選択したかということの現れである。一般住民がもっと意識を高く持つ必要。
  • 知事なり図書館長なり、図書館運営のトップが替わった時に学校図書館に対する考え方が大きく変わらないよう、日頃から足固めするとともに、地方議会に関心を持ってもらうことが重要。
  • 読書リテラシーの低い首長を突き上げるのに、PTAも重要な役割を果たす。

3.学校図書館のあり方について

  • 学校図書館運営を学校経営にしっかり位置付けることが重要。
  • 本当は教員すべてが図書館を利用し、司書教諭のみならず先生全員が司書教諭的な活動をしないといけないのに、司書教諭のみが「学校図書館の先生」として位置付けられている現状は問題。
  • 異動のある司書教諭や校長等が替わっても図書館運営に対する姿勢が変わらず、運営が確固たるものとなるよう、学校図書館担当職員(学校司書)が必要。できれば専任が望ましい。
  • 公共図書館との連携は大事だが、公共図書館に頼ることがないよう、まず学校図書館自体の体制が確立されるべき。
  • 学校図書館は子どもの居場所としても重要であり、学校司書のほか、ボランティアやPTA等も活用することが重要。

4.公共図書館のあり方や学校図書館との連携等について

  • 公共図書館はともすれば趣味的なものに見られがちだが、様々な情報を整理した形で提供できれば、役に立つ図書館として周囲に認めてもらうことができる。
  • 公共図書館も、利用者だけでなく、ほとんど来ない人たちにいかに図書館のイメージを持ってもらうか考えることが必要。
  • 常に中央図書館が中心とならなくても、例えば分館などが地域コミュニティの中心になり、読み聞かせの団体などと交流を持っていくことも大事。
  • 公共図書館は、学校図書館のユーザーも次代の公共図書館のユーザーであることを認識し、公共図書館のサービスを学校図書館がしてくれているという考えに立ち、学校図書館とより機能的な連携をとり、地域や学校を含めた住民に対していろんなサービスがもっと展開されるようにしてほしい。
  • 公共図書館と学校図書館の双方が活動することで、地域にどのようなプラス効果が期待できるか、コストを下げるための協働ができるか、等ということを本気で話し合い、共に仕事ができるようなパートナーとなれるよう、お互い意識する必要がある。
  • 本をとにかく早く、必要なところに届けるための公共図書館と学校図書館のネットワーク化を進めるべき。
  • 学校図書館との連携に当たって、公共図書館の側からも学校に働きかけることが大切。
  • 学校図書館はもっと、公共図書館に対して遠慮なく要望を伝えるべき。

5.地域との連携等について

  • 地域書店・文庫は、流通上どうしても本の確保に時間を要することもあり、連携関係の中で孤立してしまう状況がある。児童書が売れないため児童書売り場を縮小している書店もかなりあるため、地域との連携の中でお互い育ち合い、いい本屋を社会全体で支えていくという発想が大切。
  • ボランティアを活用する際には、協働してやろうとするのか、ボランティアの方の自己実現のための場を提供するのか、という辺りを確認しておかないと、ボランティアの活用は上手くいかない。
  • ボランティアは、有償・無償で役割を分け、無償ボランティアはできる時間にできる仕事、やりたいことをやってもらうのがよい。

6.その他

  • 図書館を構成する良質の作品を生み出す環境づくりについても議論する必要。
  • 学校図書館や公共図書館だからといって、本を販売することができないということは変であり、施設管理者においてしっかり判断する必要。
  • 良質な本と作り手を確保するため、図書館において本の貸出が無料のままでよいかという点についても、今後の検討課題。

お問合せ先

総合教育政策局地域学習推進課

(総合教育政策局地域学習推進課)

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