名称 | JSLカリキュラム実践ワークショップ | |
研修目的 | 小学校・中学校において日本語指導の役割を担う教員等を対象に,JSLカリキュラムによる指導方法等を含めた外国人児童生徒への教科指導について,演習等によるワークショップを実施し,担当教員の指導力の向上を図る。 | |
受講対象受講者数 | 九州各県の小学校・中学校の日本語指導を担当する教員や日本語指導協力者等 平成19年37名(3日間のべ90名) 平成20年35名(3日間のべ81名) |
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開催期日 | 平成19年8月22日〜8月24日(計3日間) 平成20年8月20日〜8月22日(計3日間) |
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実施内容及び講師 | ○講師:(平成19年,20年ともに) 東京学芸大学国際教育センター 教授佐藤 郡衛 同上(19年度は九州大学大学院教授) 吉谷 武志 東京学芸大学教育学部准教授 齋藤ひろみ ○実施内容: 【平成19年】 帰国・外国人児童生徒教育の現状と展望および学習指導の考え方,JSLカリキュラムの基本的な考え方の講義を受け,実践発表を通して指導の実際に触れながら,演習としてグループで指導案作成に取組み,ポスターセッションや模擬授業等交流の場を持った。 第1日目 ![]() 第2日目 ![]() 第3日目 ![]() 【平成20年】 帰国・外国人児童生徒教育の現状と課題の講義および実践発表(久留米市の取り組みの報告を含む)を経て,帰国・外国人児童生徒への学習指導とJSLカリキュラムの基本的な考え方とその実際についての講義,指導案作成演習とポスターセッション等を使った指導方法の交流を行った。 第1日目 ![]() 第2日目 ![]() 第3日目 ![]() |
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ワークショップを行う上で工夫した点や留意点 | ○学習指導案作成の演習のために,研修2日目から教科ごとにグループ分けをし,意見交流をスムーズにはかることができるようにした。 ○ポスターセッションによる発表を取り入れることで,具体的な指導方法について十分に交流し,理解を深めることができた。 ○各グループで作成した指導案を冊子にし,19年度は後日送付,20年度は3日目の最後に手渡して,共有することができるようにした。 |
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成果 | 九州地区で初めてJSLカリキュラムの基本的な考え方についてのワークショップを開催することができ,学校における外国人児童生徒の受入の在り方やJSLカリキュラムの基礎から実践的な授業の組み立て方まで,各地からの参加者の理解を促進することができた。九州のみならず遠くは大阪からの参加者もあり,意見交流を深められた。 【ワークショップ後のアンケートから】 ○帰国・外国人児童生徒の置かれている現状の厳しさや複雑さを認識できた。 ○JSLカリキュラムの基本的な考え方を理解できた。 ○JSLカリキュラムの考え方を使って,学習活動の構成の仕方が わかった。 ○帰国・外国人児童生徒のみならず,学習についていけない子どもへのきめ細やかな支援の在り方,子どもの実態に合わせた指導の大切さについて,深く考えることができた。 ○実践発表から具体的な示唆やアドバイスを得た。 ○日本語指導担当の悩み等を共有できるネットワークを作ることができた。 |
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課題 | ○担当者同士の研修の場であるとともに交流の場としても有効であるワークショップだが,次年度の開催を望む参加者の声が多かったことから,どのようにつないでいくかが課題である。 |
総合教育政策局国際教育課
-- 登録:平成22年01月 --