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平成21年度帰国・外国人児童生徒受入促進事業に係る報告書の概要(浜松市)

実施団体名 【浜松市教育委員会】

平成21年度に実施した取組の内容及び成果と課題

1.事業の実施体制(運営協議会・地域連絡協議会の構成員等)

1.運営協議会
構成員:会長1、副会長1、委員14、事務局4計20人会合数:3回

2.地域連絡協議会
構成員:会長1、委員(支援部6)(学校部7)、事務局5計19人
会合数:支援部2回、学校部3回、連絡会3回

2.研究内容 〈具体の取組内容〉

1.就学促進員の活用

  • 就学支援員のバイリンガルと日本人とのペアによる就学呼びかけ及びチラシの配布
  • 不就学情報の収集と情報の共有化
  • ベトナム語、中国語、タガログ語を話す子どもの編入した学校への配置
  • 暫定期間のバイリンガル就学促進員の訪問
  • 生活適応を中心とした支援

2.就学支援

  • 相談支援センター内へのバイリンガル相談員・協力員の配置
  • 就学ガイダンスの資料整備や内容の見直し
  • 大型ショッピングセンターで入学準備ガイダンスを実施
    実施場所:2箇所(アピタ浜北・イオンモール志都呂)実施回数:各1回
    対象:小学校入学予定児童及び保護者

3.指導補助者・支援員等

  • 外国人生徒が多数在籍している中学校10校への指導補助者26名の派遣
  • 外国人生徒の実態に応じた取り出し指導、授業補助、放課後学習支援等の実施
3.成果と課題

1.浜松市を大きく4つに区分し促進員が分担して情報収集をした。その情報を基に報告調整会(3回)を実施して、チラシ配布や呼びかけの仕方を調整したり改善したりできた。また、学校側からの要請に迅速に対応することができたため、児童生徒への適応支援や、親の学校生活への不安を和らげることができた。

2.就学ガイダンスの実施状況(平成21年4月1日~平成22年1月31日まで)

小学校77件、中学校26件 総件数103件
初入国19外国人学校28市外からの転入25再入国16不就学15

 ガイダンスを実施することで、外国人の保護者が子どもを安心して公立学校に編入させることができるようになってきた。
 就学ガイダンスを実施している教育相談支援センターを拠点として、就学相談や情報提供の体制が整ってきた。また、市内の関係部署との連携も強化されてきた。
 教育相談支援センターの活動が外国人保護者にも徐々に周知され、センターに家族みんなで来室して、和やかな雰囲気で相談が進められている。

3.指導補助者を配置した学校の報告書より

 本年度はサポーターとの兼務でなかったので、子どもたちに寄り添うことが多くなり学習支援に集中してもらえた。
 放課後に、本日の授業で理解できなかった内容を補充する支援ができた。
 指導補助者が来てくれる日を楽しみにするようになり、話したり学んだりすることも楽しくなってきている。
 学力の向上が図られたことにより、登校する意欲もでてきて欠席が少なくなった。

4.その他(今後の取組等)
  1. 外国人の子どもに対する教育的な支援に携わる人材確保と育成について研究し、取り組んでいく。
  2. 不就学児童に関する情報収集とその具体的な対応策について、11月に教室開きした虹教室への対応を含めて、より実効性のある方策を研究し講じていく。
  3. 来年度の新規事業派遣型「まなぶん」を立ち上げ、通級型「はまっこ」との併設でこれまでの支援について振り返るとともに、教育センターと受入拠点での浜松方式の体制を一層拡充していく。

お問合せ先

総合教育政策局国際教育課

-- 登録:平成22年07月 --