所管する学校の防犯対策整備を計画的に推進

25 京都市(京都府)

小学校に設置された防犯カメラ

キーワード

  • 防犯カメラ等の機器整備を計画的に実施
  • 「花と緑のグリーンベルト」で視認性を確保
  • 地域の安全管理を住民ぐるみで推進
  • 防犯用緊急連絡インターホンの設置

基本方針と主な取組

防犯カメラ等の機器整備を計画的に実施

 平成13年度に全市の幼稚園、小学校・中学校、高等学校及び養護学校に防犯カメラを設置。さらに幼稚園では、全教職員に防犯ブザーを配付している。
 また平成15年度には、学校や地域に応じて防犯設備を導入する「安全管理機器等整備事業」を実施している(写真上、写真1、2、3)。

「花と緑のグリーンベルト」で視認性を確保

 潤いと安らぎのある学校環境を整備するとともに、市民にとっても季節感あふれる緑の空間を楽しめる憩いの場を提供する「花と緑のグリーンベルト事業」を平成8年度より推進している。これは、学校周囲のブロック塀等を視線の通るフェンスに変えるとともにその足元に植栽帯を設置するもので、視認性の確保が図られるとともに、水やり等の手入れを学校及び地域住民が行うことによって学校との関係づくりを図っている(写真4)。

地域の安全管理を住民ぐるみで推進

 現在、保護者や地域住民による見守り活動やパトロール等によって地域の安全管理を行っている。これを市民ぐるみで総合的・系統的に進めるため、平成16年4月に「京都市子ども安全会議」が発足し、リーフレットの作成や、公用車に「パトロール中」のステッカーを貼る取組を始めている。

防犯用緊急連絡インターホンの設置

 トラブル発生時に即応できるインターホンの設置を市立学校全校に行い、職員室と各教室を結ぶ学校内安心・安全ネットワークの形成を平成17年度から5箇年計画で実施する。

防犯対策に取り組むきっかけ

 過去に発生した学校侵入事件から得た多くの経験を踏まえ、学校における安全管理を徹底するとともに、開かれた学校づくりを一層推進するため、学校、家庭及び地域が一体となって子どもたちを守る取組を進めてきた。
 平成13年6月には、学校の安全管理について再点検を行い、不審者への対応その他の安全対策をまとめた教職員向けのリーフレット「学校安全の手引・別冊」を作成、配付している。

評価と今後の課題

 今後とも前述のハード面での一層の充実を図るほか、開かれた学校づくりの推進と安全確保のため、「京都市子ども安全会議」等において議論を重ねる。同時に、保護者や地域の方の意見や、各学校・地域の実態を踏まえ、地域ぐるみで子どもを守るネットワークの構築に向けて全力で取り組む。

  1. 防犯カメラ
    防犯カメラ
  2. センサー
    センサー
  3. インターホン
    インターホン
  4. 学校の敷地を囲む「花と緑のグリーンベルト」
    学校の敷地を囲む「花と緑のグリーンベルト」

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文教施設企画部施設企画課

-- 登録:平成21年以前 --