養護学校と隣接病院を結ぶ渡り廊下からの不審者侵入を防ぐ

23 長崎県立S養護学校(長崎県)

センサーと防犯カメラにより病院側からの通行人を職員に知らせる

キーワード

  • 渡り廊下に扉と防犯カメラを設置し、来校者をチェック
  • 教室内に非常押しボタンを設置
  • 防犯訓練とオリエンテーションの実施

基本方針と主な取組

渡り廊下に扉と防犯カメラを設置し、来校者をチェック

 隣接する病棟から通学する児童生徒のために、学校は渡り廊下によって病院と接続されている。しかし、この渡り廊下を一般道路へ抜ける病院構内道路が横切っているため、渡り廊下に扉を設けるとともに(写真上、写真2)、通行人に反応するセンサーと防犯カメラを設置し監視することにより(写真3、4)、外部及び病院側からの不審者侵入を防いでいる。

教室内に非常押しボタンを設置

 教室内に設置したボタンを押すと、職員室内にある警報盤が点灯しブザーが鳴ることで、各教室の非常時を確認することができる。また、廊下に設置した非常灯も点灯しサイレンが鳴るので、隣接する教室でも非常時を確認することができる(写真5、6、7)。

防犯訓練とオリエンテーションの実施

 教職員及び子どもの安全能力の向上を図るため、これら施設設備を有効に活用し、学校独自の防犯訓練を行っている。また防犯対策の共通理解を図るために全職員を対象としたオリエンテーションを実施している。

防犯対策に取り組むきっかけ

 病院と渡り廊下で直接つながっており、病院の外来者等不特定多数の人間が容易に学校施設内に入ってくる可能性がある。また、自力での避難が困難な児童生徒もいる。そのため、これらの状況に即した防犯対策が強く求められていた。

評価と今後の課題

 今後の課題として、(1)防犯機器の有効な活用について、共通理解のより一層の徹底、(2)防犯カメラの増設、(3)正門からの来校者に対する一層の注意等があげられる。

  1. 配置概略図
    1.配置概略図
  2. 渡り廊下とそれを横切る病院構内道路
    2.渡り廊下とそれを横切る病院構内道路
  3. 渡り廊下の防犯カメラ
    3.渡り廊下の防犯カメラ
  4. 渡り廊下のセンサー(左手前)
    4.渡り廊下のセンサー(左手前)
  5. 教室内に設置された非常押しボタン
    5.教室内に設置された非常押しボタン
  6. 職員室の警報盤
    6.職員室の警報盤
  7. 教室前の非常灯
    7.教室前の非常灯

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文教施設企画部施設企画課

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