耐震改修工事に併せ、さらなる防犯対策の充実を図る

19 T大学附属中学校(富山県)

職員室(手前)から正門の様子を確認できる

キーワード

  • 各門への視認性を確保
  • 構内緊急通報システム等の防犯設備の充実
  • 門の閉鎖と警備員の配置

基本方針と主な取組

各門への視認性を確保

 不審者侵入防止のため、各門が確認できる位置に教職員室や地域交流センターを配置している(写真上、写真2)。
 また、ネットフェンス、透明ガラス、自転車置き場への透明屋根材の採用や樹木の剪定により、見通しを良くしている(写真3)。

構内緊急通報システム等の防犯設備の充実

 防犯上の死角となる場所に防犯カメラを設置するとともに、非常押しボタンで通報・周知を迅速に行うことができる校内緊急通報システムを整備し、同一敷地内の幼稚園・小学校・中学校・養護学校間の連携を図っている。更に、警察への通報や、警備会社の通報システムによる24時間警備の体制を整えている(写真4、5、6)。

門の閉鎖と警備員の配置

 門付近には常時警備員を配置し、来校者を確認した上で門扉の開閉を行っている(写真7)。
 教職員も、日常的に敷地内のパトロールを実施している。

防犯対策に取り組むきっかけ

 過去の学校侵入事件等を踏まえ、安心・安全に配慮し「開かれた学校づくり」の検討・実施を進めていたが、耐震化改修工事の決定に伴い、教職員・生徒及び保護者の意見を反映して、さらなる防犯体制・設備の充実を図ることとした。

評価と今後の課題

 過去の学校侵入事件等を風化させないためにも、防犯訓練の実施、防犯設備等の整備、児童生徒への防犯教育の充実及び保護者等への積極的な啓発を継続させていくことが重要であると考える。
 また、「開かれた学校づくり」の推進上からも、前述の視認性の確保に加え、生徒等の安全確保を図るために近隣自治会・住民の方々の「ご近所の目」による抑止効果も必要といえる。

  1. 配置概略図
    1.配置概略図
  2. 門を見通せる位置にある地域交流センター
    2.門を見通せる位置にある地域交流センター
  3. 見通しの利く自転車置き場とフェンス
    3.見通しの利く自転車置き場とフェンス
  4. 防犯カメラ
    4.防犯カメラ
  5. 特別教室の非常押しボタン
    5.特別教室の非常押しボタン
  6. 廊下に設置された通報表示灯
    6.廊下に設置された通報表示灯
  7. 警備員による門扉の管理
    7.警備員による門扉の管理

お問合せ先

文教施設企画部施設企画課

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