校内への出入口を限定し、門扉と受付で管理

12 Y大学附属小学校(山梨県)

門の手前にあるガラス張りの事務室

キーワード

  • フェンス、門、建物で校地内への侵入を防止
  • 通用門を見通せる位置に事務室を設置
  • 外部へ直接通じる給食搬入口を設けて、車を入校させない

基本方針と主な取組

フェンス、門、建物で校地内への侵入を防止

 学校の敷地を、高いフェンス及び建物で囲い、守る範囲を明確にするとともに、校地への出入りを、電動開閉式の大門扉とその脇の通用門の1ヶ所のみとしている(写真上、写真2、3)。

通用門を見通せる位置に事務室を設置

 唯一の出入口となる大門扉及び通用門の前に、全面透明ガラス張りの事務室を設け、訪問者を必ずチェックできるようにしている(写真上、写真4)。 通用門には電気錠を設け、来校者を確認後、事務室内にある遠隔操作ボタンで解除する。上部に
はセンサーライトと防犯カメラがあり、夜間でも来校者がわかるようにしている(写真5)。
 入校する際は、保護者は保護者認証カードを、その他の入校者は入校許可証や見学者カードを身につける(写真6)。

外部へ直接通じる給食搬入口を設けて、車を入校させない

 給食準備室の専用扉は、校舎から直接外部に通じる唯一の出入口であり、朝の牛乳の搬入と昼の給食ワゴンの搬入・搬出時のみ使用している。
 この扉は、給食搬送車の運転手が確実に施錠するとともに、教職員が施錠の確認を行っている(写真7)。

防犯対策に取り組むきっかけ

 小学校敷地に隣接する大学及び短期大学のキャンパスは、地域への開放をコンセプトとしている。近年の不審者による学校への侵入事件に鑑み、新設の小学校の計画に際しては、施設の積極的な開放等による地域との連携を強化しながら、囲障の設置や施錠の管理など、ハード・ソフトの両面からセキュリティ対策に万全を期すよう取組を進めることとした。

評価と今後の課題

 セキュリティの確保のため、施設・設備面に欠陥が生じないよう、防災面の点検を兼ねた定期的な校舎内の巡視を事務局で行っている。また、教職員による日常的な気配り・報告等の体制の確立に努めている。
 今後の課題として、学校内の防犯対策に加え、県内の広範囲から通学してくる児童の登下校時の防犯対策を検討している。

  1. 校舎全景(イメージ図)
    1.校舎全景(イメージ図)
  2. 敷地周囲を見通しの利くフェンスで囲い、視認性を確保
    2.敷地周囲を見通しの利くフェンスで囲い、視認性を確保
  3. 電動開閉式の大門扉。右端は電気錠による通用門。
    3.電動開閉式の大門扉。右端は電気錠による通用門。
  4. 大門扉手前にある事務室での来校者の受付
    4.大門扉手前にある事務室での来校者の受付
  5. 通用門付近を照らすセンサーライト
    5.通用門付近を照らすセンサーライト
  6. 送迎の保護者が正門を通る際に提示する認証カード
    6.送迎の保護者が正門を通る際に提示する認証カード
  7. 外部に直接通じる給食準備室の専用扉
    7.外部に直接通じる給食準備室の専用扉

お問合せ先

文教施設企画部施設企画課

-- 登録:平成21年以前 --