大学改革GPナビ-Good Practice-(第118号)

●INDEX●

◇[平成26年度概算要求について]
◇[各プログラムの選定結果について]
(1)「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」
(2)「未来医療研究人材養成拠点形成事業」
◇[大学の世界展開力強化事業(海外との戦略的高等教育連携支援)の申請状況について]
◇[国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の在り方について(意見まとめ)について]
◇[情報技術人材育成のための実践教育NW形成事業enPiTの御紹介]
◇[「学修環境充実のための学術情報基盤の整備について(審議まとめ)」について]


●[平成26年度概算要求について]●

 本日8月30日に平成26年度概算要求を提出しました。
 大学教育改革の更なる発展を図るため、国公私立大学を通じた大学教育改革の支援プログラムについては、概算要求の総額として673億円(対前年度比143億円増)を要求しました。
 今回の概算要求では、「地(知)の拠点整備事業」等の既存事業の継続・拡充のほか、別途新規事業として4件を要求しています。

1 国公私立大学を通じた大学教育改革の支援
(1)世界をリードする大学院の構築等
  ○博士課程教育リーディングプログラム(209億円)
   産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーを養成するための大学院教育の抜本的改革を支援

  ○社会人学び直し大学院プログラム【新規】(10億円)
   社会人の学び直しを推進するため、産業界との協働によるオーダーメード型の高度な教育プログラム(大学院レベル)の開発等を支援
     
  ○情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業(7億円)
   実際の課題に基づく課題解決型学習等の実践的な教育を推進する大学と産業界によるネットワークを形成

(2)大学教育の充実と質の向上
  ○大学間連携共同教育推進事業(27億円)
   地域や分野に応じて大学が相互に連携し、社会の要請に応える教育・質保証システムを構築する取組を支援

  ○大学改革加速プログラム【新規】(20億円)
   国として進めるべき大学教育改革を一層推進するため、教育再生実行会議等で示された新たな方向性に合致した先進的な取組を実施する大学を支援

  ○産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業(19億円)
   産業界のニーズに対応した人材を育成するための体制構築を図る取組を支援

(3)地域再生・活性化の核となる大学の形成
  ○地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)(61億円)
   大学が自治体と連携し、地域の課題解決にあたる全学的な取組のうち特に優れたものを支援

  ○大学等における地域復興のためのセンター的機能整備事業(14億円)
   被災地の大学を中心として、地域復興センター的機能を整備し、災害医療教育、地域産業再生、復興の担い手の育成などを支援

2 グローバル人材育成のための大学の国際化
  ○スーパーグローバル大学事業【新規】(156億円)
   我が国の大学の国際化とグローバル人材の育成のため、トップグローバル大学を制度と予算を総動員して支援

  ○グローバル人材育成推進事業(42億円)
   グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図るため、学生のグローバル化を推進する取組を支援

  ○大学の世界展開力強化事業(31億円)
   日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入を行うアジア・米国等の大学との協働教育による交流を支援

3 高度医療人材の養成と大学病院の機能強化
  ○先進的医療イノベーション人材養成事業(46億円)
   高度な教育・研究・診療機能を有する大学・大学病院における高質で戦略的な人材養成及び拠点を形成

  ○大学・大学院及び附属病院における人材養成機能強化事業(30億円)
   医療の高度化等に対応するため、優れた専門医療人材(医師、歯科医師、看護師、薬剤師等)を養成するとともに教育体制の充実を図る取組を支援
   ・課題解決型高度医療人材養成プログラム【新規】

※ 主な事業(プログラム)のみ記載しており、また、億円単位未満は四捨五入しているため、合計額は一致しない。
※ 前年度予算額には、「卓越した大学院拠点形成支援補助金」及び「大学病院における医師等の勤務環境の改善のための人員の雇用」を含む。

 なお、内容については今後見直しされる可能性もありますので、追加情報があれば、今後「大学改革GPナビ」でお知らせしたいと考えています。

(平成26年度文部科学省概算要求等の発表資料はこちら)(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】
 高等教育局大学振興課大学改革推進室改革支援第一係
 03-5253-4111(内線3321)


●[各プログラムの選定結果について]●

 国公私を通じた大学教育改革支援プログラムの選定結果のお知らせをお届けします。
 申請状況の詳細については、Webサイトを御覧ください。

(1)「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の選定結果について
 本事業は、申請のあった319件(単独申請299件、共同申請20件)の事業のうち、特に優れた52件(単独申請48件、共同申請4件)の取組を選定しました。
 選定結果の詳細については、文部科学省Webサイトで公表していますので御覧ください。
 選定された大学におかれては、今後、自治体と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・地域貢献を進めるとともに、課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を推進し、これらの内容や得られた成果等について、積極的に社会に情報発信することを期待します。
 また、平成26年度も50件の新規選定をするため、概算要求しており、新たな動きがありましたら、文部科学省Webサイトにて随時情報提供してまいります。

(「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の選定結果はこちら)

【本件担当】
 高等教育局大学振興課大学改革推進室改革支援第一係
 03-5253-4111(内線3321)


(2)「未来医療研究人材養成拠点形成事業」の選定結果について
 「未来医療研究人材養成拠点形成事業」(平成25年度予算額:22.5億円)では、急速に進展する高齢化等に伴う医療課題の解決に貢献し、国内外の医学・医療の発展を強力に推進するため、下記のテーマA・テーマBについて、新規性・独創性の高い特色ある取組にチャレンジする大学の事業を選定し支援します。

【テーマA】メディカル・イノベーション推進人材の養成
 本テーマは、世界の医療水準の向上及び日本の医療産業の活性化に多大に貢献するため、世界の最先端医療の研究・開発等をリードし、将来的にその成果を国内外に普及できる実行力を備えた人材(イノベーションを推進できる人材)を養成することを目的とします。

【テーマB】リサーチマインドを持った総合診療医の養成
 本テーマは、国民が将来にわたって安心して医療を受けられる環境を構築するため、地域の医療機関や市町村等と連携しながら、将来の超高齢社会における地域包括ケアシステムに対応できるリサーチマインドを持った優れた総合診療医等を養成することを目的とします。

 本事業は、申請のあったテーマA・38件、テーマB・59件の取組のうち、特に優れた25件(テーマA・10件、テーマB・15件)の取組を選定しました。
 選定結果の詳細については、文部科学省Webサイトで公表していますので御覧ください。

(「未来医療研究人材養成拠点形成事業」の選定結果はこちら)

【本件担当】
 高等教育局医学教育課医学教育係、大学病院支援室病院第二係
 03-5253-4111(内線3306、2578)


●[大学の世界展開力強化事業(海外との戦略的高等教育連携支援)の申請状況について]●

 大学の世界展開力強化事業では、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力を強化するため、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の受入れを行う国際教育連携の取組を支援します。
 本年度は、「海外との戦略的高等教育連携支援」として、新たにSEAME0-RIHEDが進めるAIMSプログラムの枠組みの下行う高等教育連携プログラムを支援します。

 6月10日~7月26日に各国公私立大学から申請を受け付け、34大学から合計25件の申請がありました。11月頃に選定結果を公表する予定です。
 申請状況の詳細については、文部科学省Webサイト等に掲載しておりますので御覧ください。

(「大学の世界展開力強化事業(海外との戦略的高等教育連携支援)」の申請状況はこちら)

(独立行政法人日本学術振興会ホームページはこちら)

【本件担当】
 高等教育局高等教育企画課国際企画室調整係
 03-5253-4111(内線3352)


●[国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の在り方について(意見まとめ)について]●

 本年3月以降、高等教育局長の下に「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援に関する調査検討会議」(委員長:鈴木典比古国際教養大学長)を設置し、過去実施されたGP事業の成果と課題を検証するとともに、今後の支援のあり方について検討を行ってまいりました。
 この度、8月30日に「国公私立大学を通じた大学教育改革に支援の在り方について(意見まとめ)」を取りまとめ、公表しましたのでお知らせします。
 意見まとめは、1.はじめに、2.事業の成果・効果、3.課題、4.今後行うべきこと 及び参考資料で構成され、これまで実施されたGP事業の課題や実績を踏まえた、新しい支援について必要性が掲載されています。
 また、過去のGP事業に採択された大学等に対するアンケート結果についても掲載されています。
 詳しくは文部科学省Webサイトを御覧ください。

(国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の在り方について(意見まとめ)はこちら)

【本件担当】
 高等教育局大学振興課大学改革推進室改革支援第二係
 03-5253-4111(内線3319)


●[情報技術人材育成のための実践教育NW形成事業enPiTの御紹介]●

 平成24年10月よりスタートした本事業は、主に大学院修士課程の学生を対象に、情報技術を活用して社会の具体的な課題を解決できる人材を育成するため、複数の大学と産業界による全国的なネットワークを形成し、実際の課題に基づく課題解決型学習等の実践的な教育を実施・普及することを目的としています。
 具体的には、4つの分野(クラウドコンピューティング、セキュリティ、組込みシステム、ビジネスアプリケーション)に焦点を絞り、各分野においてグループ学習を行う短期集中課題解決型学習(PBL)や分散開発環境下でのPBLを実施しております。
 8月、9月は各分野で短期集中合宿を実施します。複数の大学から集まった学生がチームを組み課題に取り組む過程で、様々な考え方や解決法があることに気づき、更なる実践力向上を目指します。
 本事業では、来年度以降、より多くの学生・大学・企業に御参加いただくために、その活動を積極的に公開しております。御見学の希望やお問い合わせは、以下のホームページにある連絡先までお寄せください。

(enPiTホームページはこちら)


●[「学修環境充実のための学術情報基盤の整備について(審議まとめ)」について]●

 科学技術・学術審議会学術分科会学術情報委員会(主査:西尾章治郎大阪大学特別教授サイバーメディアセンター長)では、大学教育改革につながる学生の学修環境充実のための学術情報基盤(※)の整備について検討を行ってきましたが、このたび、審議まとめが取りまとめられましたので、お知らせいたします。
 今後、各大学において、本審議まとめを大学教育改革の一助として参考としつつ、創意工夫により、学生の学修環境の一層の充実を図ることが望まれています。
  ※学生の主体的学修を支援するコンテンツやスペース及びICT環境など

(「学修環境充実のための学術情報基盤の整備について(審議まとめ)」はこちら)

【本件担当】
 研究振興局参事官(情報担当)付学術基盤整備室学術情報係
 03-5253-4111(内線4281)


◇文部科学省高等教育局大学改革推進室から「国公私を通じた大学教育改革の支援」に関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字を取った通称です。

◇御登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

◇「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、御質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方に御紹介することが適当と思われるものなどについては、御質問をいただいた方に確認の上、本メールマガジンなどで回答する場合もあります。

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発行:文部科学省高等教育局大学改革推進室
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-- 登録:平成25年09月 --