大学改革GPナビ-Good Practice-(第95号)

●INDEX●
◇[平成23年度概算要求について]
 ・[「元気な日本復活特別枠」要望事項について]
 ・[国公私を通じた大学教育改革の支援プログラムの要求事項について]
◇[平成22年度 大学生の就業力育成支援事業 の選定状況]
◇[平成22年度大学教育改革プログラム合同フォーラムについて]
◇[関連記事掲載について]
◇[編集後記-副編集長 大学振興課課長補佐 神宮 孝治]

●[平成23年度概算要求について]●

 去る8月31日に平成23年度概算要求を提出しました。
 今回の要求にあたっては、平成21年度に実施した文部科学省の全事業(535事業)を対象に、過去の事業仕分けや本年6月に実施した公開プロセスでの指摘を踏まえ、横断的な検証(行政事業レビュー)を行いました。この検証を踏まえ、要求内容を精選すると共に、マニフェスト、新成長戦略、人材育成や国民生活の安定・安心に資する施策を具体化し、我が国の成長の原動力である「強い人材」を実現するため、「元気な日本復活特別枠」を活用し、国民の未来に対する希望につながる10項目の施策を要望しています。

(平成23年度文部科学省概算要求主要事項の発表資料はこちら)(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます
(「01-2 文部科学省要望項目について」、「07 高等教育局主要事項-平成23年度概算要求-」をご覧ください。)

●[「元気な日本復活特別枠」要望事項について]●

 国公私立大学を通じた大学教育改革の支援プログラムにおいても、「元気な日本復活特別枠」に下記の事業を要望しています。
○「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ
 このうち「成長を牽引する教育拠点形成事業」(要望額115億円)を要望し、高い国際感覚を備えた人材と、卓越した専門性を備え世界を牽引するリーダーを養成する拠点を形成し、成長を力強く牽引することを目指しています。
「成長を牽引する教育拠点形成事業」は、下記の3事業から構成されています。

1.「博士課程教育リーディングプログラム」(要望額52億円)
 イノベーションを生み出し、国際競争力の強化を図るため、グリーンイノベーション、ライフイノベーション、アジア社会経済等の成長分野で世界を牽引するリーダーを養成する「リーディング大学院」を形成するための卓越した取組を支援

2.「大学の世界展開力強化事業」(要望額30億円)
 「キャンパス・アジア」構想の牽引役となる交流拠点の形成や米国等の大学との協働教育プログラムの開発等の取組を支援

3.「学生の双方向交流の推進」(要望額34億円)
 「大学の世界展開力強化事業」に選定された大学等に、学生の交流経費を措置することで、日本人学生とアジア・米国等の双方向支援を推進

 鈴木副大臣による本事業の説明映像を、文部科学省動画チャンネルにアップロードしましたのでぜひご覧下さい。
 05「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ

 なお、9月28日(火曜日)12時より、10月19日(火曜日)17時まで、首相官邸Webサイトにおいて、平成23年度予算の編成過程の透明化・見える化を進め、広く国民目線での自由な意見を求める試みとして、「元気な日本復活特別枠」要望に関するパブリックコメントを実施しておりますので、併せてお知らせします。また、関係する方々にも広くご周知願います。
(パブリックコメント募集Webサイトはこちら)
(「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ意見提出ページはこちら)

【本件担当】
 大学振興課大学改革推進室 03-5253-4111(内線3321)

●[国公私を通じた大学教育改革の支援プログラムの要求事項について]●

 大学教育改革の更なる展開を図るため、GP等の国公私立大学を通じた大学教育改革の支援プログラムについては、概算要求・要望の総額として604億円(対前年度比29億円増)を要求しました。要求事項の内容は以下のとおりです。

○「大学教育質向上推進事業」(大学教育・学生支援推進事業の後継)
 大学、大学院、短期大学、高等専門学校を対象として、明確な知識・技能体系に基づく組織的な教育体制の下、開かれた教育活動を通しての学修成果の保証や、今後の成長につながる分野でのカリキュラム開発など、大学教育の質向上に資するための取組を支援

○「地域・社会の求める人材を養成する大学等連携事業」 (大学教育充実のための戦略的大学連携推進事業」の後継)
 国公私立大学の枠を超え、大学等間のコンソーシアムを形成し、自治体や企業、NPO、専門学校等と協定等に基づき連携し、地域の様々な資源を活用しながら、社会人をはじめとする多様な学生を対象に、履修証明制度の活用をはじめ、地域に根ざした雇用や社会的自立に結びつく教育プログラムを開発・提供する取組を支援

 このほか大学院関係は、前述しました「博士課程教育リーディングプログラム」のほか、本年度に引き続き「大学院教育改革推進事業」(「グローバルCOEプログラム」と「組織的な大学院教育改革推進プログラム」の2テーマ)を要求しています。
 また、口蹄疫対策等を担う産業動物獣医師の養成強化を図るため、「口蹄疫等家畜伝染病に対応した獣医師育成環境整備事業」を新規要求したほか、大学の国際化と学生の双方向交流を推進するため、「国際化拠点整備事業」や、高度医療人材の養成と大学病院の機能強化を図るため、「大学・大学院における専門医療人材養成機能強化事業」などのプログラムを要求しており、各大学等における大学教育改革の取組を一層推進し、大学教育の充実や高等教育の更なる活性化が図られるよう支援を行っていきたいと考えています。
 それぞれの事業の詳細等につきましては、文部科学省Webサイトをご覧ください。

【本件担当】
 大学振興課大学改革推進室 03-5253-4111(内線3321)

●[平成22年度 大学生の就業力育成支援事業 の選定状況]●

 「大学生の就業力育成支援事業」は、大学・短期大学において、大学内組織の有機的な連携による全学的な体制の下、入学から卒業までの間、実学的専門教育を含む体系的な指導を行うことを通じて、学生の卒業後の社会的・職業的自立が図られるよう、大学の教育改革の取組を国として支援するものです。
 平成22年5月28日(金曜日)に公募を締め切り、大学生の就業力育成支援事業委員会にて審査した結果、別添のとおり選定取組を決定いたしましたので、お知らせいたします。
 なお、9月10日に閣議決定された「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」を踏まえ、当初予定していた選定件数(130件程度)を上回る180件を選定しました。
 選定結果については、本日9月28日付けで公表しておりますので、文部科学省Webサイトからご覧ください。

(「大学生の就業力育成支援事業」の選定状況はこちら)

【本件担当】
 専門教育課教育振興係 03-5253-4111(内線2992)

●[平成22年度大学教育改革プログラム合同フォーラムについて]●

 来年、1月24日~25日に東京・秋葉原にて大学教育改革プログラム合同フォーラムを開催し、基調講演や分科会、ポスターセッション等を予定しています。本フォーラムでは大学等における学生支援、大学間連携、国際化などの多数のプログラムが一堂に会して、取組内容や成果等を情報交換する貴重な機会ですので、是非ご参加下さい。

日程:平成23年1月24日(月曜日)~25日(火曜日)
場所:秋葉原コンベンションホール他周辺会場(JR秋葉原駅徒歩2分)
※昨年度の合同フォーラムの様子

 なお本フォーラムの開催に先立ち、文部科学省が支援するWebサイト※『GPポータル』にて、10月4日より事前登録が開始されます。
 事前登録頂いた方には、合同フォーラムに関する情報(予約受付開始やプログラム内容等)を随時ご案内致します。
【GPポータル:http://gp-portal.jp/】

大学等の優れた取組(GP)を広く社会に情報発信し、大学等の教育改革を促進するために設けられた文部科学省が支援するポータルサイトです。本サイトでは合同フォーラムの事前登録や大学改革に関する特集に加え、大学等がポスターや発表資料等を登録でき、年度・大学等・プログラム別に閲覧が可能です。文部科学省のGP関連サイトと合わせて活用下さい。

●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報(発行 株式会社ぎょうせい 毎月10日発行)9月号では、これまでに国公私共通プログラムで選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。

<9月号>
(報告1)山梨大学
     「研修医の多様な要望に応える専門医養成事業」
     (平成20年度 大学病院連携型高度医療人養成推進事業選定取組)

(報告2)拠点間教材等洗練事業事務局
     「産業界と複数大学連携による高度IT人材育成」
     (平成19年度選定取組)

●[編集後記]●

◇[編集後記-副編集長 大学振興課課長補佐 神宮 孝治]

 本年7月から大学振興課の課長補佐に就任しました、神宮と申します。
 これから皆様と一緒になって、大学教育改革を推進していきたいと考えております。そのため、現場における考えを伺いながら、今後の政策の検討に反映させてまいりたいと考えておりますので、是非忌憚のない御意見をお待ちしております。
 さて、今回のGPナビでご紹介したとおり、8月に概算要求を提出しました。以降、財政当局との折衝が始まっており、大学教育改革におけるGPの重要性や事業の効果などを説明しているところです。
 年末の予算編成に向けて、今後どのような手続を経るのか不明ですが、大学の皆様方からいただく声や情報は、大学教育改革推進の予算の充実にもつながってきますので、引き続き皆様方のご協力をお願いします。
 厳しい財政事情ではありますが、皆様方の積極的な大学改革の取組への充実のサポートを目指していきたいと思います。 

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◇文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

◇ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

◇GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。

★このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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編集長:文部科学省高等教育局大学改革推進室長
発行:文部科学省高等教育局大学改革推進室
    〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
    03(5253)4111(内線:3319、3321)

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(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成22年09月 --