大学改革GPナビ-Good Practice-(第85号)

●INDEX●
◇[大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムの選定状況]
◇[平成22年度概算要求について]
◇[「文部科学省 情報ひろば」のご案内]
◇[GP等選定取組の実施状況レポート(秋田大学)]
◇[関連記事掲載について]
◇[編集後記-編集部(教育GP・補助金執行担当)(大学改革推進室専門職)為房 正]

●[大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムの選定状況]●

 「大学教育・学生支援推進事業」は、学士課程教育等の質保証のための取組や、就職支援の強化など総合的な学生支援の取組を支援するために本年度から開始した事業で、【テーマA】大学教育推進プログラム、【テーマB】学生支援推進プログラムの二つのテーマにより実施しています。
 このうち、【テーマA】大学教育推進プログラムについては、5月28日から29日まで441大学等から649件の申請をいただき、独立行政法人日本学術振興会が運営する「大学教育等推進事業委員会」(委員長:佐々木毅学習院大学教授)による審査を経て、95大学等96件の教育プログラムを選定しました。
 選定結果については、本日10日付けで公表しておりますので、文部科学省Webサイトからご覧ください。

 選定された大学、短期大学、高等専門学校におかれては、学士力の確保や教育力向上のための活動を着実に展開するとともに、他大学の教育改革の参考となるよう、その取組に関する情報を積極的かつ継続的に社会へ提供していただくことを期待しています。
 また、選定されなかった大学・短期大学・高等専門学校におかれましても、引き続き大学教育の改善充実に向けた取組が進められることを期待します。
 なお、英語表記は、以下のとおりですので併せてお知らせします。

◆大学教育・学生支援推進事業
 Program for Promoting University Education and Student Support

◆【テーマA】大学教育推進プログラム
 Theme A: Program for Promoting University Education Reform

 最後に、御多忙中、精力的に審査にあたっていただいた各委員に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
(平成21年度大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムの選定結果はこちら)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9493938/www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/09/1284354.htm(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】
大学振興課大学改革推進室 03-5253-4111(内線3317)

●[平成22年度概算要求について]●

 平成22年度概算要求の内容は、現時点では以下のとおりとなっています。
 今回の概算要求では、「大学教育・学生支援推進事業」や「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」、「国際化拠点整備事業(グローバル30)」等の既存事業の拡充のほか、「TAを活用した学生実験実習の充実支援事業」、「アジア等における高度産業人材育成拠点支援事業」、「卒前の実習や薬剤師、看護師等高度チーム医療スタッフ養成事業」、「産学連携による分野別の評価活動支援事業」等の新規事業について要求を行っています。
 なお、内容については今後見直される可能性もありますので、追加情報があれば、今後「大学改革GPナビ」でお知らせしたいと考えています。

(平成22年度文部科学省概算要求主要事項の発表資料はこちら)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11402417/www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h22/1283693.htm(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】
大学振興課大学改革推進室 03-5253-4111(内線3321)

●[「文部科学省 情報ひろば」のご案内]●

 文部科学省では、平成20年1月の庁舎移転を機に、国民との双方向コミュニケーション機能を強化する取組の一環として、登録有形文化財となっている旧文部省庁舎を活用し、文部科学省の施策や取組を紹介する展示施設「情報ひろば」を開設しております。
 この施設において、国公私を通じた取組支援と題して、特色GP・現代GP等の各プログラムにおいて選定された取組を事例として紹介するパネルを展示しております。
 9月28日(月曜日)より、現在の展示パネルを更新します。新たに紹介する取組事例は次の4点です。

 大学名:東京外国語大学
 取組名:「教養日本力」高度化推進プログラム(特色GP)
 http://www.tufs.ac.jp/common/fs/jgp/index.html

 大学名:札幌市立大学
 取組名:学年別OSCEの到達度評価と教育法の検討(教育GP)
 http://www.osce.scu.ac.jp/

 大学名:大東文化大学
 取組名:持続可能な都市再生の担い手を求めて-高島平再生プロジェクトによる環境創造型人材の育成-(現代GP)
 http://www2.daito.ac.jp/jp/modules/academics/index.php/J05-00-5460-02

 大学名:東海大学福岡短期大学
 取組名:地域活性型人材育成プログラム-仮想会社を中核とした人材育成と地域活性化が連動した実践活動の推進-(教育GP)
 http://www.pub.ftokai-u.ac.jp/itcenter/index.php?%B6%B5%B0%E9GP

 本企画が、多くの方に、大学等が行っている特色ある優れた教育に関する取組を知っていただく機会となれば幸いです。
 文部科学省にお越しの際には、是非情報ひろばにお立ち寄りください。

文部科学省情報ひろばのご案内はこちら

●[GP等選定取組の実施状況レポート(秋田大学)]●

 GP等選定取組について、編集部が直接大学等を訪問し、取組内容などのお話を伺ってきました。
 今回は、秋田大学が代表校となっている戦略的大学連携支援事業の取組について紹介します。

 ○プロジェクト「4A」-連携による知のベイス構築と「秋田戦略学」の展開-
(平成20年度戦略的大学連携支援事業選定取組)

 本連携取組は、秋田大学、秋田県立大学、国際教養大学、ノースアジア大学、秋田公立美術工芸短期大学、日本赤十字秋田短期大学、聖園学園短期大学、秋田工業高等専門学校の秋田県内の8大学等が連携することで「秋田を探求する」、「秋田を学ぶ」、「秋田で学ぶ」ことをテーマに、地域人材を育成する取組となっています。
 具体的には、下記5つの柱で事業を実施しています。

1)秋田県が抱えるさまざまな問題を解決するための共同研究を実施
2)上記共同研究を基に「秋田戦略学」を開発し、授業科目として開講
3)高校生向けの講座の開講
4)8大学合同での大学説明会等の開催
5)8大学合同でのFD・SDの実施

 共同研究は20年度から、都市景観や観光資源、高齢化社会における居住環境といった5つのプロジェクトがスタートしています。一つのプロジェクトに複数の大学が一緒になって取り組むことで、秋田県が抱えるさまざまな問題を解決しようという試みです。
 また、この共同研究の成果を21年10月から「秋田戦略学」として秋田県内の大学生と高校生を対象に授業の開講を予定しています。
 更に、高校生向けの授業を充実させることを目指して、高校生が大学の授業を受講し、当該大学に入学した場合は単位認定ができるよう体制整備(単位予約)を進めています。21年度前期に当該授業を受講した高校生からは、大学の授業を受講したことによる充足感や、これによる勉強意欲の喚起が伺えたようです。
 この他、入試説明会やFD・SDを合同で実施することで、秋田県内の全ての大学等が魅力を向上させることを目指しています。

 20年度に選定され、取組開始から1年ほど経ちました。これまで同じ秋田県内の高等教育機関であっても交流はあまりなかったと聞きました。この連携取組の実施により、大学間の関わりは確実に深まっているようです。今後この連携取組が大きな成果をあげ、各大学の活性化、地域の活性化につながっていくことを期待しています。

(秋田大学の戦略的大学連携支援事業の取組についてはこちら)
http://www.gaku.akita-u.ac.jp/project4a/

●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報9月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月10日発行)では、これまでに教育GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。

(報告1)東京外国語大学「即戦力通訳者養成のための高度化プログラム」
(平成19年度 大学院教育改革支援プログラム選定取組)
http://www.tufs.ac.jp/st/club/interpreter/

(報告2)名古屋大学「自動車工学における先端技術と課題」
(平成20年度 大学教育の国際化加速プログラム(国際共同・連携支援(交流プログラム開発型))選定取組)
http://www.engg.nagoya-u.ac.jp/en/nusip/y2008/index.html

●[編集後記]●
◇[編集部(教育GP・補助金執行担当)(大学改革推進室専門職)為房 正]
 最近は、過ごしやすい季節になりつつあり、新たに何か初めてみようかなと思いつつ、思いつきでやると、長続きしない経験を繰り返してきました。今回は、長続きするものをやりたいと妄想中です。
 さて、今年度から開始した「大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム」選定取組が決定し、新たにスタートします。本プログラムでは、達成目標を設定し、その達成に向けて各大学が取り組むこととなっています。そのためには、各大学が置かれている現状を的確に把握し、目標実現に向けてどう計画を立てて実施していくのかが大事になってくるかと思います。何事もスタートが重要です。目標実現に向けて、計画をしっかり立ててスタートし大きな成果を上げていただきたいと思います。私も微力ながら、各取組の推進を支援していきたいと思っています。

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◇文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

◇ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

◇GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。

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 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
03(5253)4111(内線:3319、3321)

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