大学改革GPナビ-Good Practice-(第52号)

平成19年10月



文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。

ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

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大学改革GPナビ編集部では、現在の大学改革の状況を広くご理解いただくことを目的として、全国各地でのイベント等に出向いてご説明に上がることも考えています。ご希望される大学がございましたら、編集部までご連絡ください。



INDEX

[平成20年度概算要求について-質の高い大学教育推進プログラム(仮称)-]
[平成19年度大学教育改革プログラム合同フォーラムについて]
[平成19年度特色GPフォーラムについて]
[新企画 大学教育改革の今-現場レポート-(第1回)]
[関連記事掲載について]
[編集後記-編集部(現代GP担当)(大学改革推進室改革支援第二係)渡邉 賢晃]



●[平成20年度概算要求について-質の高い大学教育推進プログラム(仮称)-]●

 平成20年度概算要求においては、これまでの特色GPと現代GPを発展的に統合し、教育の質の向上に向けた様々な取組を積極的に支援することを目的とした「質の高い大学教育推進プログラム(仮称)」(平成20年度要求額:173億円)を要求しています。
 本プログラムは大学、短期大学、高等専門学校(以下、大学等)を対象として、大学全体から学科単位までの取組といったように、多様な事業規模に応じたきめ細かい支援が行えるよう、全学的なビックプロジェクトから小規模の優れた取組までを申請対象としています。
 また、教育環境の抜本的な改善・充実を図るため、初年度に教育設備の整備を図るための経費を重点的に措置することができるよう要求しているところです。
 事業内容としては、教育の質向上に向けた取組や政策課題に対応した優れた取組を重点的に支援することを考えており、この支援により、各大学等の人材養成目的の明確化やFDの実施義務化など、大学設置基準等の制度改正への積極的な対応とともに、アドミッション、カリキュラム、ディプロマの3つのポリシーの明確化と学内でのPDCAサイクル確立による本取組の組織的な運用など教育の質向上への取組強化を促進したいと考えています。
 なお、これまでに特色GP及び現代GPで選定された取組に対しては継続的な支援を行うこととしております。
 これらの内容は、概算要求段階のものであり、事業内容等を含め確定したものではありませんが、年末の予算編成に向けて、最大限の努力をしていきたいと考えています。
 各大学等におかれては、引き続き、質の高い教育実践に向けた意欲的な取組へのご検討をお願いしたいと思います。



●[平成19年度大学教育改革プログラム合同フォーラムについて]●

 特色GP・現代GPをはじめとする「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の充実」の各プログラムの合同フォーラムを来年2月9日(土曜日)、10日(日曜日)に「パシフィコ横浜」にて開催する予定です。
 昨年度は初の合同フォーラムとして開催し、5,000名を超える大学関係者や一般の方々に参加をいただいたところです。基調講演をはじめとして、各プログラムの分科会やポスターセッションなどの実施を予定しておりますので、是非多くの方にご参加いただければと考えています。

(参加予定プログラム)
特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)
大学教育の国際化推進プログラム
新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム
専門職大学院等教育推進プログラム
大学院教育改革支援プログラム
地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム
がんプロフェッショナル養成プラン
先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム

 分科会の登録受付は12月上旬頃を予定しております。合同フォーラムの詳細については、決定次第随時お知らせします。



●[平成19年度特色GPフォーラムについて]●

 特色GPについては、上記の合同フォーラムに加え、札幌、福岡、大阪、で単独フォーラムを開催します。シンポジウムについては、事前の参加申し込みが必要です(ポスターセッションは入場自由です)。受付は既に開始しておりますので、下記URLから奮ってご登録ください。
 本フォーラムには編集部からも出席を予定しており、シンポジウムの場で平成20年度概算要求(質の高い大学教育推進プログラム(仮称))等に関する説明を予定しております。また、ポスターセッション会場では、文部科学省ブースを設ける予定ですので、全国各地で皆さんとお会いし取組やプログラムについてお話しさせていただくことを楽しみにしております。

・札幌会場   平成19年10月19日(金曜日)10時30分~18時
札幌コンベンションセンター

・福岡会場 平成19年11月8日(木曜日)10時30分~18時
アクロス福岡

・大阪会場 平成19年11月19日(月曜日)10時30分~18時
大阪国際交流センター

平成19年度特色GPフォーラムについてはこちら
(※特色ある大学教育支援プログラムホームページへリンク)



●[新企画 大学教育改革の今-現場レポート-]●

 第50号でお知らせしました、新企画「大学教育改革の今-現場レポート-」について、各大学から投稿いただいたGP選定取組に関するレポートをお送りします。第1回目の今回は、北海道情報大学、新見公立短期大学の取組を紹介します。

(1) 北海道情報大学
「ITによるIT人材育成フレームの構築」
 (平成17年度現代GP選定取組)

 本取組では、高度なITスキルを保有する人材育成を目的に、多様化した学生に対応する学習者適応型e-Learning教材の開発を行っています。
 学習者適応型e-Learningシステムでは、ラーニングポートフォリオに蓄えられた学習履歴情報によって、学習者に提供されるコンテンツの学習順序が個別に変化するため、学習者は個々の能力に応じた学習が可能になります。
 また本システムは経済産業省策定の「ITスキル標準(ITSS)」に準拠しており、学習者はe-Learningを受講することで、アプリケーションスペシャリストレベルのITスキルを身につけることができます。
 本年4月から「情報システム学概論I」と「プログラム言語I」の2科目で全ての講義をe-Learningで実施していますが、「私語が少なくなった」「居眠りをする学生が減った」など学習環境における変化に加えて、「テストの回答の質が上がった」「不可を取る学生が減った」など成績面での学習効果も得ています。
 更に、受講生からは、「自分のペースで学習できて良い」、「わからない箇所の検索が簡単」、「繰り返し聞けるので聞き逃しがなくて良い」、「他の科目もe-Learningにして欲しい」など高い評価を得ています。
 今年度は取組支援の最終年度にあたりますが、より学習効果のあるシステムにするために、改善点や要望には迅速に対応しながら、今までの取組を集約するような活動を行っていきたいと考えております。
http://www.do-johodai.ac.jp/topics/GP/index.html
(※北海道情報大学ホームページへリンク)

(2) 新見公立短期大学
「電子カルテ教育システムによる看護基礎教育」
 (平成19年度現代GP選定取組)
「質の高い看護職養成のための看護研究」
 (平成19年度特色GP選定取組)

 新見公立短期大学では、看護学科の取組である「電子カルテ教育システムによる看護基礎教育」が平成19年度の現代GPに、「質の高い看護職養成のための看護研究」が同じく特色GPに選定をいただきました。ご理解をいただいた審査員の先生方はじめ、関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
 前者は、学内のネットワーク上に、教育を目的とする電子カルテ教育システムを設置するものです。学生は、学内の端末からこれを使いながら看護学演習を行います。看護体験をリアルにシミュレートできるので、看護実践や問題解決ならびに医療情報に関する能力の向上が期待されます。後者は、卒業研究を主体とした取組で、研究的な知識や姿勢を身につけることを目的としています。学生一人一人が関心のあるテーマを自主的に選び、担当教員は数名の学生を1年間指導、学生自ら研究フィールドを開拓・交渉します。研究の結果、1人1編の論文を作成し集録集を発刊して研究発表会を開催しますが、これらの過程を学生全員が主体的に行っています。
 なお、本学では、来る平成19年10月19日(金曜日)13時30分から、新見市内の「まなび広場にいみ」大ホールでGP教育実践フォーラムを開催いたします。森 正夫先生(名古屋大学ならびに愛知県立大学名誉教授)の講演のほか、パネルディスカッション等を予定しています。今回の選定2件と、これまでに選定をいただいた幼児教育学科の特色GP2件と「資質の高い教員養成推進プログラム」1件(共同)、看護学科の現代GP1件、合わせて6件の取組内容と成果を全国の大学や教育・福祉・医療等の関係者と地域の皆様にお知らせするとともに、全学科の学生に周知します。多くの方々にご参加いただきますようご案内します。
http://www.niimi-c.ac.jp/forum/index.html
(※新見公立短期大学ホームページへリンク)

 上記の大学では、e-Learningを使った講義の充実による教育効果の向上や学生主体の卒業研究の実施など、特色ある実践的な取組が進められていますが、今後の更なる事業展開を期待したいと思います。

 今後も、GPに選定された取組による活動内容や学生の声などを紹介していきたいと思います。選定校の皆様からの、たくさんの投稿をお待ちしております。
 投稿される場合は、こちらをご覧ください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601/051.htm
(※「大学改革GPナビ-Good Practice-」についてへリンク)



●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報10月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月20日発行予定)では、これまでに特色GP・現代GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介する予定です。

(報告1) 白梅学園短期大学
「子育て広場を介し地域と学生を繋ぐ短大教育」
(平成18年度特色GP選定取組)
http://www.shiraume.ac.jp/hp_kosodate/index.html
(※学校法人白梅学園ホームページへリンク)

(報告2) 県立広島大学
「経営情報実践的総合キャリア教育の推進」
(平成18年度現代GP選定取組)
http://www.pu-hiroshima.ac.jp/investigation/mgp19/mgp19.html
(※県立広島大学ホームページへリンク)



●[編集後記-編集部(現代GP担当)(大学改革推進室改革支援第二係)渡邉 賢晃]

 大学改革GPナビをご覧の皆様、はじめまして。9月から現代GPを担当しております渡邉と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 猛暑と呼ばれた夏も過ぎ、10月に入り、だいぶ過ごしやすくなってきました。秋といえば「食欲の」「スポーツの」「読書の」「芸術の」など、さまざまな言葉が冠される季節ですが、皆様はどのような「秋」を思い浮かべますでしょうか?十人十色であると思いますが、私の志は昨年と同じく『食欲の秋』でございます。私の場合は一年中「食欲の秋」のような気がしますが…同志の方は、是非とも食べ過ぎには注意してください。

 さて、今年も秋になりましたので「特色GPフォーラム」が開催されます。フォーラムは皆様から現場の声を聞く貴重な機会のひとつであり、編集部一同とても楽しみにしております。
 大学改革に携わる多くの方々とお話できればと思いますので、積極的な御参加のほど、よろしくお願いいたします。

第50号でお知らせしました「大学教育改革の今-現場レポート-」の投稿について随時受け付けております。投稿を希望される場合は、第50号の要領に従い編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601/051.htm
(※「大学改革GPナビ-Good Practice-」についてへリンク)

大学改革GPナビをご覧の皆様から大学改革GPナビに対する意見や要望などありましたら、編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。今後の大学改革GPナビの参考にしてまいります。

GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



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