高等学校卒業程度認定試験の採点ミスについて(お詫び)平成20年3月31日更新

 平成19年12月末に判明した高等学校卒業程度認定試験(世界史A)の採点ミスについては、受験者及びその保護者の皆様方に、多大なるご心配とご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
 この度、受験者お一人ひとりの受験状況の把握及びその対応について、取りまとめましたのでご報告いたします。
 なお、損害賠償金をお支払いすることとなる対象の方には、平成20年4月1日以降、手続きに必要な書類を順次発送いたします。
 4月中旬を過ぎてもお手元に届かない場合は、お手数ですが、以下のお問い合わせ先にご連絡をお願いいたします。
 何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1.合否判定に影響のある方

〔採点ミスの生じていた試験期間〕

平成17~19年度(8月・11月年2回実施)の計6回の試験

認定試験合格 初めて認定試験合格者となった方(80人)
既に認定試験合格者である方のうち合格時期が遡る方(250人)

世界史Aのみの科目合格 初めて世界史Aの科目合格者となった方(1,038人)
既に世界史Aの科目合格者である方のうち科目合格時期が遡る方(533人)
合計1,901人

2.賠償方針

 高等学校卒業程度認定試験の合否判定過誤により、誤って不合格とされたため発生した損害について、以下のとおり賠償いたします。

(1)受験料の返還

 世界史Aを誤って不合格とされた後、再び世界史を受験したことにより支払った受験回数分の受験料を返還いたします。
 1回あたりの受験料は、3科目以下を受験する際に必要となる受験料(4,000円(平成19年度受験の場合は4,500円)といたします。

(2)和解金の支払い

 世界史Aを誤って不合格とされたことにより生じた精神的苦痛及び追加的費用(予備校費、高校の学費等)などを総合的に斟酌するとともに、受験者の皆様方に対してこれ以上の負担をかけることを避け、できる限り早期にこの問題の解決を図るため、以下のとおり和解金をお支払いいたします。
 平成17年8月から平成19年8月の各試験における合否判定過誤により不合格とされた方について、以下の場合ごとに、次の和解金をお支払いいたします。

  • (ア)初めて認定試験合格者となった方
    • 1合格時期が2年度遡る方(平成17年9月、12月合格者)・・・20万円
    • 2合格時期が1年度遡る方(平成18年9月、12月合格者)・・・10万円
    • 3合格時期が半年遡る方(平成19年8月合格者)・・・5万円
  • (イ)既に認定試験合格者である方のうち合格時期が遡る方
    • 1合格時期が2年度遡る方・・・20万円
    • 2合格時期が1年度遡る方・・・10万円
    • 3合格時期が半年遡る方・・・5万円
  • (ウ)初めて世界史Aの科目合格者となった方、既に世界史Aの科目合格者である方のうち科目合格時期が遡る方
    • 1合格時期が2年以上遡る方・・・4万円
    • 2合格時期が1年以上2年未満遡る方・・・2万円
    • 3合格時期が1年未満遡る方・・・1万円
  • 1 当省より提示させていただく賠償方針に同意されない方については、被った損害額に係るお申し出に基づき、個別に賠償を検討いたします。
  • 2 平成19年度第2回(11月)試験(12月14日合格発表)を受験され、初めて認定試験合格及び世界史Aの科目合格となった方(計84人)につきましては、平成19年12月28日の合否判定過誤判明後、直ちにその旨をご連絡し訂正させていただきましたので、補償の対象とはいたしません。

3.再発防止策

 二度と同様のミスが生じないよう、以下の方策を講じます。

  • 1平成20年度より、新たに開発した高卒認定プログラムを使用します。このプログラムは既に適切に採点できることを確認済みです。
  • 2採点後に、解答用紙を無作為抽出し、手作業による採点を行います。
  • 3試験結果の統計資料により、担当職員が確認を行うとともに、問題を作成した外部委員による分析を行います。

4.お問い合わせ先

 賠償に関する受験者からのお問い合わせにお答えするために「ヘルプデスク」を開設いたします。

(ヘルプデスク)

文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課 高卒認定試験担当

 

  午前9時から午後6時30分まで(平日のみ)
  電話:03-5253-4111(内線3801)
  FAX:03-6734-3272
  メール:k-hosyo@mext.go.jp

〔通知〕

〔プレス発表資料〕

(総合教育政策局生涯学習推進課)

-- 登録:平成21年以前 --