文部科学省とOECD(経済協力開発機構)は、平成5年(1993年)から、OECDの教育事業の紹介や、他のOECD加盟国との情報交換等を通じて、教育分野における国際協力を促進するとともに、我が国の教育発展に寄与するため、「OECD/Japanセミナー」を開催しています。
第22回セミナーでは、2023年12月に公表されたPISA2022の結果について、国際比較を通じた日本と各国の特色や、経年比較を通じた課題の推移など分析結果について報告するとともに、その結果から見える日本の教育の現状と課題、今後の方向性について議論します。
特にPISA2022の中心分野が数学的リテラシーであることから、数学教育に焦点を当てるとともに、コロナ禍やAIの登場を経て大きく変化する学習環境等についても議論を行い、客観的根拠に基づく教育政策の推進につなげることを目的としています。
日時:3月14日(木曜日)14時00分から17時15分
開催形式:オンライン
参加費: 無料
主催:文部科学省、国立教育政策研究所及びOECDの共催
言語:日英同時通訳
地方公共団体や学校における教育関係者等
※ご興味がある方であれば、どなたでもご参加いただけます。
第22回OECD/Japanセミナー参加申し込みフォーム(申し込みは終了しました)(外部サイトに接続されます)
※参加費は無料です。
※申込期間は3月7日(木曜日)までです。申し込まれた方には、参加用URLを電子メールにてお送りいたします。
※参加申込人数を把握するため、参加を希望される方はお一人ずつご登録ください。
藤江 陽子 文部科学審議官
武内 良樹 OECD事務次長
アンドレアス・シュライヒャー OECD 教育・スキル局長
寺島 史朗 文部科学省総合教育政策局学力調査室長
西村 圭一 東京学芸大学大学院教育学研究科 教授
ソー・チャオキアン シンガポール教育省カリキュラム計画開発課副長兼主任数学専門官
ジョイ・キング カナダ・ノバスコシア州数学支援専門官
長尾篤志 東京学芸大学先端教育人材育成推進機構 特命教授
<パネリスト>・寺島史朗 (日本)
・西村圭一 (日本)
・ソー・チャオキアン (シンガポール)
・ジョイ・キング (カナダ)
瀧本 寛 国立教育政策研究所所長
アンドレアス・シュライヒャー氏は経済協力開発機構(OECD)教育・スキル局長。生徒の学習到達度調査(PISA)をはじめとする国際的な諸制度を主導・監督し、国や文化を超えて政策立案者、研究者、教育者が教育政策や実務を革新・変革するためのグローバルなプラットフォームを構築している。 20年以上にわたり、世界中の閣僚や教育指導者とともに、教育の質と公平性の向上に取り組んできた。アーン・ダンカン元米国教育長官は、シュライヒャー氏について「私が会った誰よりもグローバルな問題と課題を理解しており、真実を伝える人である。」と述べている(アトランティック誌7月11日付)。マイケル・ゴーヴ前元英国国務大臣は、シュライヒャーがドイツ人かつフランスに在住しているにも関わらず、「英国教育界で最も重要な人物」と呼んだ。 OECDに入る前は、国際教育到達度評価学会(IEA)の分析担当ディレクターを務めていた。ドイツで物理学を学び、オーストラリアで数学と統計学の学位を取得。ドイツ連邦共和国初代大統領の名のもとで「模範的な民主主義への取組」に対して贈られる「テオドール・ホイス」賞をはじめ、数々の栄誉と賞を受賞。 ハイデルベルク大学名誉教授。
平成13年文部科学省入省。初等中等教育局等での勤務後、宮城県教育庁教職員課長、在タイ日本国大使館一等書記官、大臣官房国際課国際戦略企画室長、高等教育局国立大学法人支援課企画官、オリパラ担当大臣・組織委員会会長秘書官、総合教育政策局教育人材政策課企画官を経て、現在、総合教育政策局学力調査室長
東京学芸大学大学院教育学研究科 教授、博士(教育学)、東京都立高等学校、東京学芸大学附属大泉中学校、同国際中等教育学校教諭、国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部総括研究官、東京学芸大学教育学部数学科教育学分野教授を経て、現在、東京学芸大学大学院教育学研究科教授。日本学術会議連携会員、日本数学教育学会業務執行理事・数学教育編集部長、日本教科教育学会全国理事、新算数教育研究会全国大会推進部長、文部科学省視学委員、国立教育政策研究所客員研究員
ソー・チャオキアン氏は、シンガポール教育省カリキュラム計画開発課(CPDD)副長兼主任数学専門官である。 ソー氏は、同省内において、国の数学カリキュラムの設計及び見直しのほか、数学教育関連の事業や取組等の実施を監督し、直近の中等教育および大学進学課程の数学カリキュラムの見直しを主導した。2003年より現職。 シンガポール国立大学で数学を専攻。大学進学課程の教育機関で7年間教鞭をとり、中等学校で2年間副校長を務めた。
ジョイ・キング氏はカナダ・ノバスコシア州の数学支援専門官である。6年間、中学校で数学を教えたのち、9年間、小中一貫校の学校管理者を務めた。理学士号(純粋数学専攻、フランス語副専攻)、教育学士号(初等及び中等のデュアルエンドースメント)、教育学修士号(スクールリーダーシップ)、教育学修士号(インクルーシブ教育)のほか、修復的司法の履修証明、教育リーダーシップの修了認定を取得。研究テーマは、数学学習者の忍耐力、やり抜く力、レジリエンス(成長思考)の育成である。現在は、主に、州の評価スコアやPISAの結果、数学指導の優良事例等の最新の研究に基づいたノバスコシア州の新たな数学戦略の策定に従事。
広島県立高等学校教諭、広島大学附属中・高等学校教諭 国立教育政策研究所教育課程調査官(算数・数学)、文部科学省視学官・主任視学官を経て、東京学芸大学先端教育人材育成推進機構高校教育開発推進ユニット(高校探究プロジェクト)特命教授
文部科学省 大臣官房国際課