ポストコロナ社会においては、データの利活用が研究のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の鍵となるといわれてきました。昨今では、加速度的に進化する生成AIをはじめとするAI技術の急速な普及に伴い、教育研究へのAI利活用を適切に進めるために不可欠となるデータへの関心・需要はより一層増してきています。
このような中、統計的手法を駆使して大量のデータを分析・解析するための人材はこれまで以上に必要不可欠な存在であり、AI・データ駆動型研究の推進に伴う客観的な意思決定や検証の重要性や、統計的素養を十分に有していないと対処できない社会的・経済的課題への対応において、その需要は益々顕著になってきています。
また、呼応するように高等教育機関において、理系学部転換などの組織整備が急速に進展し、「データサイエンス系学部・学科」新設、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」認定校が急増してきたところですが、今後も右肩上がりで増大していく見通しとなっています。
しかしながら、統計学部・学科を有する大学数は米国などの他国に比べて、まだまだ我が国では少なく、高度な統計学の専門知識を身に付ける場は、充分ではないという状況です。
これらのことからも、大学等において、データサイエンス、AIの基盤である「統計学」を体系的に教え、機械学習・ディープラーニング等の基礎となる統計的思考・手法を駆使して研究及び指導を行うことができる高度統計人材の確保は、未だ喫緊の課題となっており、これらの課題に対応するために、様々な研究分野において統計学を活用できる統計学教員を中心とした高度な統計学のスキルを有する人材の育成・輩出の仕組みを持続的なエコシステムとして確立することが急務となっています。
本事業では、機関の長等のリーダーシップの下、様々な研究分野におけるAI・データ駆動型研究に必要な統計学のスキルを有するエキスパート人材を、体系的な人材育成プログラム等により育成し、ビッグデータやAI等の利活用を通じたイノベーション創出に寄与する統計学を用いた他分野との融合領域の研究振興を図るとともに、育成されたエキスパート人材が大学等で核となり、統計学や融合領域に係る教育や活動の普及・展開を行う有機的な体制を持続的なエコシステムとして確立することを目指します。
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