2018年ユネスコ/日本ESD賞の国内公募の結果について

このたび、2018年ユネスコ/日本ESD賞(※1)について、日本からユネスコへ推薦する2件を決定しましたので、お知らせします。 

1.推薦案件

事業名:産学官民カルテット(北九州ESD協議会)
事業概要:市民団体、教育機関、企業、行政などから構成されたESD推進のためのネットワーク組織による活動。1960年代の公害克服運動を起源とし、産学官民が協働して、国際交流、市民や企業向けの研修、市民や企業向けの研修、ESDを学びあう講座など幅広い活動を実施。
評価のポイント:
・市民団体、教育機関、企業、行政等の多様な団体を巻き込み、多角的なアプローチを行っている。
・学生を中心とし、世代間を超えた形での取組が行われている。


事業名:主体性に基づいたアクションを通して学ぶ「全国高校生マイプロジェクト」(認定特定非営利活動法人カタリバ)
事業概要:日本全国の高校生を対象に、身の回りの課題をテーマに高校生自らがプロジェクトを立ち上げ、実行するプロジェクト型学習プログラム。プロジェクトのテーマは地域活性化、教育、医療、防災、平和など多様であり、高校生の「主体性」と実際に「行動すること」を通じて「経験から学ぶ」ことを重視した取組。
評価のポイント:
・ユースの主体性に主眼を置きつつ大人社会との連携により課題を解決するというアプローチが十分な成果を出していることが読み取れる。
・My Projectの手法は他国・地域でも応用可能である。

※順番は受付順

2.今後のスケジュール(予定)

平成30年6月      国際審査会
           9月      受賞者の発表
      10月(予定)  表彰式


ユネスコ/日本ESD賞について(※ユネスコのウェブサイトにリンク)


※1 ユネスコ/日本ESD賞
世界中のESDの実践者にとってより良い取組に挑戦する動機付けと、優れた取組を世界中に広めることを目的として、2015年に日本政府の財政支援により創設されたもの。
期間:グローバル・アクション・プログラムが実施される2015年-2019年の5年間
奨励金:1件当たり5万米ドル
公募・選考:ユネスコ加盟国又はユネスコと公式な協力関係にあるNGOの推薦(最大3件まで)に基づき、外部有識者から成る審査会による選考を経て、ユネスコ事務局長が決定
主な選考基準:
(1)ESDが持続可能な開発を支える変容をもたらす教育として行われており、個人及び社会の変化につながっていること
(2)持続可能な開発に関係する社会、経済、環境の三つの側面を統合的に取り扱っていること
(3)ESDに対するイノベーティブなアプローチを実証していること


<担当>
文部科学省国際統括官付
専門官            徳留 丈士(内線2595)
ユネスコ第二係長  田中 洋美(内線3402)
電話:03-5253-4111(代表)
     03-6734-3402(直通)
FAX :03-6734-3679


お問合せ先

国際統括官付