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日本ユネスコ国内委員会

ESD(Education for Sustainable Development)

1. ESD(Education for Sustainable Development)とは?

ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。(注1)
今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。

ESDの実施には、特に次の二つの観点が必要です。
○  人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
○  他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと

そのため、環境、平和や人権等のESDの対象となる様々な課題への取組をベースにしつつ、環境、経済、社会、文化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むことが重要です。

●ESDの概念図
関連する様々な分野を“持続可能な社会の構築”の観点からつなげ、総合的に取り組むことが必要です。

ESDの概念図

(注1)従来、ESDの訳語については、「持続可能な発展のための教育」と訳し、略称として「持続発展教育」を用いてきましたが、2014年のユネスコ世界会議に向け、日本政府内の訳語を統一する必要があるため、今後ESDの訳語は、政府として作成する文書においては、「持続可能な開発のための教育」としました。詳細はこちらを御覧ください。
Education for Sustainable Development(ESD)の訳語の取扱いについて (PDF:74KB)

2. ESDで目指すこと

(1)ESDの目標

○全ての人が質の高い教育の恩恵を享受すること
○持続可能な開発のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育や学びの場に取り込まれること
○環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観と行動の変革をもたらすこと

(2)育みたい力

○持続可能な開発に関する価値観
(人間の尊重、多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重等)
○体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)
○代替案の思考力(批判力)
○データや情報の分析能力
○コミュニケーション能力
○リーダーシップの向上

(3)学び方・教え方

○「関心の喚起 → 理解の深化 → 参加する態度や問題解決能力の育成」を通じて「具体的な行動」を促すという一連の流れの中に位置付けること
○単に知識の伝達にとどまらず、体験、体感を重視して、探求や実践を重視する参加型アプローチをとること
○活動の場で学習者の自発的な行動を上手に引き出すこと

(4)我が国が優先的に取り組むべき課題

先進国が取り組むべき環境保全を中心とした課題を入り口として、環境、経済、社会の統合的な発展について取り組みつつ、開発途上国を含む世界規模の持続可能な開発につながる諸課題を視野に入れた取組を進めていく。

(「我が国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画」より)

3. ESDに関するグローバル・アクション・プログラム

 2013年11月、第37回ユネスコ総会において、「国連ESDの10年」(2005~2014年)の後継プログラムとして「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」が採択され、2014年第69回国連総会で承認された。
 持続可能な開発は政治的な合意、金銭的誘因、又は技術的解決策だけでは達成できない。持続可能な開発のためには我々の思考と行動の変革が必要であり、教育はこの変革を実現する重要な役割を担っている。そのため、様々な行動によってESDの可能性を最大限に引き出し、万人に対する持続可能な開発の学習の機会を増やすことが必要である。「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム」は、この行動を生み出すための枠組みを示すものである。

4. ESD QUEST

 ESDを分かりやすく説明するストーリーブックです。ぜひご活用ください。

ESD QUEST

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国際統括官付

-- 登録:平成25年10月 --