令和4年4月に策定された国のスポーツ行政の指針となる第3期「スポーツ基本計画」では、重点的に取り組むべき国の施策の一つとして「スポーツによる「まちづくり」」が盛り込まれた。
スポーツによる「まちづくり」とは、競技や学校体育に限らず、体を動かす日常的な活動全般をスポーツとして幅広く捉え、スポーツや運動を通じて、交流人口の拡大や外出機会の増加、コミュニティ強化などを図り、地域の稼ぐ力の向上や地域内経済循環の実現を目指すものである。
そのなかでも、「大学スポーツ」は、単に一部の学生アスリートにとってのみ重要なものではなく、多くの学生にとっても健康の維持増進や社会的スキルの獲得といったスポーツの価値・効用を得ることができる貴重なものである。また、大学は、豊富なスポーツ資源(人材、施設、教育・研究・部活動の成果など)を有し、大学スポーツを通じて地域社会の発展を支える存在として地域で重要な地位を占める可能性を秘めている。
本事業では、大学の有するスポーツ資源を有機複合的に活用し、自治体等の地域の組織・団体とも十分に連携・協力し、地域の課題を解決する取組をモデル的に実施、事業の検証分析を実施しその成果の全国への横展開を目的とする。
スポーツ庁参事官(地域振興担当)付 地域振興係