初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第269号

[目次]

□【お知らせ】「平成28年度 河川基金助成事業」の募集について
□【お知らせ】平成27年度教育改革国際シンポジウム「初等教育段階における英語教育を考える~グローバル人材の育成に向けて~」について
□【お知らせ】「文部科学省所管事業分野における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針」の策定について
□【お知らせ】「国際バカロレア認定のための手引き」の公開について
□【お知らせ】平成27年10月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
□【シリーズ】「地域による学校支援活動」(千葉県四街道市)
□【発刊】「教育委員会月報11月号」について
□【発刊】月刊「初等教育資料」11月号の発刊について
□【発刊】月刊「中等教育資料」11月号の発刊について
□【連載】地方教育行政実務研修生によるリレートーク79

□【お知らせ】「平成28年度 河川基金助成事業」の募集について

〔生涯学習政策局青少年教育課〕

 河川基金は、「子どもの水辺再発見プロジェクト」(文科省、国交省、環境省の三省連携事業)に活用可能な助成制度で、学校が総合的な学習の時間や教科学習において河川・流域を題材として取り組む教育活動等に対しても助成しています。
 河川・流域を題材に、防災、環境、歴史、文化などについての学習を行う学校関係者の方は、是非、下記ホームページを御覧ください。

●募集期間:平成27年10月1日(木曜日)~11月30日(月曜日)
●事業期間:平成28年4月1日~平成29年3月31日〔1年間〕
●助成先 :保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等
●対象事業:1.年間を通した教育プログラムの策定・実践を行う「教育活動計画助成」
        2.全校体制での実践的な教育研究を行う「調査・研究助成」
●助成金額:1.教育活動計画助成 年間10万円(単学年)、30万円(複数学年)
        2.調査・研究助成  年間50万円
●問合せ先:公益財団法人河川財団 基金事業部(電話03-5847-8303)

 【詳しくは、公益財団法人 河川財団ホームページを御覧ください】

(お問合せ先)

公益財団法人 河川財団
TEL:03-5847-8303

□【お知らせ】平成27年度教育改革国際シンポジウム「初等教育段階における英語教育を考える~グローバル人材の育成に向けて~」について

〔国立教育政策研究所国際研究・協力部国際共同研究室〕

 グローバル人材の育成に向け、文部科学省においては小学校における中学年への外国語活動の導入や、高学年での外国語活動の教科化について検討しているところです。本シンポジウムでは、小学校英語教育に関する国内外の先進事例における成果と課題を踏まえ、これからの学校現場において求められる取組について、知見を広げ、議論を深めることを目的としています。

1.日時
       平成28年1月19日(火曜日)13時~17時(受付開始 12時~)

2.場所
       文部科学省3階 講堂(東京都千代田区霞が関3-2-2)

3.プログラム
 第一部:講演
 (1)基調講演 「これからのグローバル人材育成と小学校における英語教育」
                  吉田 研作(上智大学 言語教育センター長)
 (2)各国・地域の発表 
   台湾  「台湾の初等教育段階での英語教育」
         Yaming Tai (台北教育大学 副教授)
   タイ  「タイの初等教育段階での英語教育」
         Pornpimon  Prasongporn(シーナカリンウィロート大学 講師、元タイ教育省英語教育研究開発部 課長)
     フィンランド  「言語の学びと教えの変容
         ―フィンランドにおける基礎研究コア・カリキュラムの改善」
         Anu Halvari(フィンランド国家教育委員会 参事、元ユバスキュラ大学 研究員)
   日本  「小・中学校を通じた系統的な英語教育の実現に向けて」
         山田 誠志 (岐阜県教育委員会学校支援課 指導主事)
  
 第二部:パネルディスカッション
  コーディネーター:新里 眞男(関西外国語大学 教授)
  パネリスト:吉田研作、Yaming Tai、Pornpimon Prasongporn、Anu Halvari、山田誠志

4.参加申込み(インターネット申込み
  国立教育政策研究所ウェブサイト→「報道・イベント」→「イベント情報」→ 平成27年度教育改革国際シンポジウム
  ・受付締切日:平成28年1月8日(金曜日)
  ・参加無料、日英同時通訳付き

(お問合せ先)

(シンポジウムの内容に関するお問合せ)
国立教育政策研究所
国際研究・協力部 国際共同研究室
TEL:03-6733-6548(直通)
(申込みに関するお問合せ/広報担当)
国立教育政策研究所 総務部企画室 
TEL:03-6733-6812(直通)

□【お知らせ】「文部科学省所管事業分野における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針」の策定について

〔初等中等教育局特別支援教育課〕

~障害者差別解消法の施行により、来年4月から、学校における「障害を理由とす る不当な差別的取扱いの禁止」と「合理的配慮の提供」が義務化されます~

 障害者差別解消法の施行まで、あと4か月となりました。この法律は、不当な差別的取扱いの禁止(全学校で義務)と合理的配慮の提供(国公立は義務、私立は努力義務)を定めています。
 文部科学省では、学校法人など事業者向けの対応指針(ガイドライン)を策定・公表しました。

 「不当な差別的取扱い」や「合理的配慮」の考え方や具体例も記載しており、私立学校はもちろん、国公立学校でも参考となる資料です。主なポイントをQ&Aで御紹介します。
※ 国公立学校は、設置者が職員向けに作成する「対応要領」が正式な要領となります。国公立学校の教職員の皆さまは「対応要領」も必ずお読みください(ただし、地方公共団体の「対応要領」の作成は努力義務とされています)。

Q.「不当な差別的取扱い」とは何ですか?
A.障害者に対して、正当な理由なく、障害を理由として、財・サービスや各種機会の提供を拒否する又は提供に当たって場所・時間帯などを制限する、障害者でない者に対しては付さない条件を付すことなどによって権利利益を侵害することを指します。例えば、正当な理由なく障害者の入学を拒むことは、不当な差別的取扱いに当たります。

Q.「合理的配慮」とは何ですか?
A.障害者から「社会的障壁の除去を必要としている」旨の意思の表明があり、その実施に伴う負担が過重でないときに、障害者の権利利益を侵害しないよう社会的障壁を除去するために行う、必要かつ合理的な配慮のことです。
  配慮の内容は、場面や状況に応じて異なり多様であるため、網羅的な紹介は難しいですが、例えば、児童生徒・保護者の希望に応じて、聴覚過敏の子供のために教室の机・椅子の脚に緩衝材を付けて雑音を軽減する、視覚情報の処理が苦手な子供のために黒板周りの掲示物を減らすなども、合理的配慮になり得ます。  独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の「『合理的配慮』実践事例データベース」(※独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所ウェブサイトへリンク) も御覧ください。

Q.「合理的配慮」を求められた場合、要望どおりに対応しないと法律違反になりますか?
A.常に法律違反になるというわけではありません。求められた内容について、個別に具体的な検討を行った結果、過重な負担に当たる場合やそもそも合理的でない場合には、「合理的配慮」には該当しません(※一般的・抽象的な理由で判断するのではなく、個別に具体的な検討を行うことがポイントです)。
  そのように判断した場合は、対応できない理由を丁寧に説明しましょう。重要なことは、学校と児童生徒・保護者の双方が、別の方法によって社会的障壁を除去できないか(代替措置の選択)も含め、建設的な対話による相互理解を図ることです。

(お問合せ先)

初等中等教育局特別支援教育課
TEL:03-5253-4111(内線3193、2433)

□【お知らせ】「国際バカロレア認定のための手引き」の公開について

〔大臣官房国際課〕

 文部科学省は、地域で、そして世界で主体的に活躍する人材育成を目的として、世界的に認められている教育プログラム、「国際バカロレア(IB)」を推進しています。
 このたび、IB認定校を目指す学校のために、「国際バカロレア認定のための手引き」を作成しました。
 手引きでは、認定に必要なプロセスや経費などについて解説しており、国内の学校がIB校になるために必要な情報を分かりやすくまとめています。

 この手引きを文部科学省のウェブページで公表しましたので、IBに関心がある教育委員会や学校関係者は是非御活用ください。
 「国際バカロレアの認定校になるためには」(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きますから御覧いただけます。
 (容量が大きいため二つのファイルに分かれています。)

(お問合せ先)

大臣官房国際課国際協力企画室
外国人教育政策係
TEL:03-5253-4111(内線3222)

□【お知らせ】平成27年10月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介

〔生涯学習政策局情報教育課〕

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。  

平成27年10月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
※以下、文部科学省特別選定を「特別選定」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】/申請者/利用対象の順に記載しています。

○DVD(特別選定)
・【映像で学ぶ薬害シリーズ 薬害の知識と教訓 日本の薬害事件】/株式会社メディアバンガード/青年向き/成人向き

○紙芝居(選定)
・【しきぶとんとうさんと かけぶとんかあさんと まくらちゃんのいちにち】/株式会社童心社/幼稚園等/幼児向き

○DVD(選定)                  
・【あい 精神障害と向きあって】/ピース・クリエイト有限会社/青年向き/成人向き
・【犬山祭】/株式会社CNインターボイス関西支社/青年向き/成人向き
・【樽丸 吉野杉の里 黒滝の知恵と技】/株式会社CNインターボイス関西支社/青年向き/成人向き
・【減らそう!セクシャル・ハラスメント ~職場の風土を変えよう~】/株式会社映学社/成人向き
・【出産・育児への理解がない ~職場のマタニティ・ハラスメントを防ぐ~】/株式会社映学社/成人向き
・【魅力いっぱい!野菜のある食卓】/株式会社放送映画製作所東京支社/少年向き/青年向き/成人向き

(お問合せ先)

生涯学習政策局情報教育課
メディア係
TEL:03-5253-4111(内線2417)

□【シリーズ】「地域による学校支援活動」マナビー・メールマガジン掲載

〔生涯学習政策局社会教育課〕

地域の子供は地域のみんなで育てる、学校支援地域本部

(千葉県四街道市)

 千葉県四街道市の八木原小学校では、「地域の子供は、みんなで育てる」という考えの下、平成22年度から学校支援地域本部事業を開始し、地域コーディネーターが学校とボランティアの調整役を担いながら、寺子屋自学塾やクラブ活動支援、体験活動等を組織的に行っています。
 ボランティア募集は、地域コーディネーターが代表を務める「八木原小学校ボランティアの会」が中心となって行っており、保護者や地域の大人のほか、中・高校生、専門学校生、大学生等、多岐にわたる世代の方がボランティアとして活躍しています。
 中でも寺子屋自学塾では、長期休暇を利用し、自学自習の環境を整備するだけでなく、ボランティアスタッフの持つ特技やアイデアを活用して、将棋・囲碁・太鼓・書き初め等の多彩な活動が実施されています。長期休業中は児童が一人で、家で過ごさなければならない状況の家庭もありましたが、この取組により、子供たちは多くのボランティアや友達と過ごすことが可能となり、子供たちの居場所づくりと健全育成に大きな役割を果たしています。
 また、かつて小学生だった子供が、その後ボランティアとして活動に参加する事例もあり、地域コミュニティに継続して関わる好循環が生まれています。

(お問合せ先)

生涯学習政策局社会教育課          
地域・学校支援推進室            
TEL:03-5253-4111(内線3260)       
学校と地域でつくる学びの未来

□【発刊】「教育委員会月報11月号」について

〔初等中等教育局初等中等教育企画課〕

 文部科学省が発行しております「教育委員会月報」について、11月号の内容を御紹介します。

【教育委員会月報11月号】
■特集 ○選挙権年齢の引下げと学校教育における対応について
    ○平成27年度全国学力・学習状況調査 理科に関する調査の結果
■事業紹介 新教育委員会制度と地方教育行政リーダーの育成課題
■資料 高校生の生活と意識に関する調査 ─日本・米国・中国・韓国の比較
     ~小中一貫教育と次世代型スキルで推進する学びのイノベーション~
    シリーズ 地方発!我が教育委員会の取組
     地域の実情に応じた幼・保、小・中・高一貫した特別支援教育の推進 
     ~支援をつなぐ「エリアサポート」体制~
    シリーズ 学校事務を核に広がる!! 学校マネジメント
     小中学校事務共同実施組織の発足 ~子供の豊かな育ちを願って~
    お知らせ
    ○平成27年度 指定事業研究協議会の開催!
     平成28年2月2日(火曜日)~2月5日(金曜日)
    ○平成27年度 地方教育行政功労者の表彰について
    ○文部科学省《情報ひろば》
■人事異動あいさつ
■ひとりごと

掲載先:教育委員会月報(※文部科学省ホームページへリンク
 (文部科学省ホームページ>白書・統計・出版物>出版物>教育委員会月報)
購読のお申込先は、上記のページを御覧ください(発行所名:第一法規株式会社)。

(お問合せ先)

 初等中等教育局初等中等教育企画課
教育委員会係          
TEL:03-5253-4111(内線4678)  


 

□【発刊】月刊「初等教育資料」11月号の発刊について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 「初等教育資料」では、新しい教育課題と基礎的な教育課題の双方を取り上げて毎号二つの特集を組み、学校現場の教育実践に役立つ情報をいち早く発信しています。小学校や幼稚園の先生方はもちろん、教育行政に携わる方などの取組を幅広くサポートします。平成27年度の年間テーマは、「学習指導要領に基づく教育活動の総点検」です。
 11月号の特集及び主な内容を御紹介します。
 
<特集1>「伝統や文化に関する学習活動の充実」
  特集1では、伝統や文化に関する学習活動の充実についての論説、各学校での 学習活動と、それを支えるそれぞれの教育委員会の取組を紹介しています。座談 会では、各教科等において伝統や文化に関する学習活動を充実するために留意し たいことについて、教科調査官がそれぞれの教科の特性を踏まえて述べ合う構成 としています。

<特集2>「歴史に学ぶ音楽教育」
  特集2は、音楽科の特集となっており、「歴史に学ぶ音楽教育」をテーマとし ています。これまでの学習指導要領改訂に携わった歴代の調査官、視学官による 座談会、研究者による特色ある実践の紹介を通して、戦後の音楽教育の歴史につ いて理解を深め、今後の音楽教育の在り方を考えます。

<巻頭言・子供と教育>
 「これからの教育に期待すること」
  ・・・・国立西洋美術館長 馬渕 明子

<教育の扉>
 「漫画家という仕事」
  ・・・・漫画家、京都精華大学長 竹宮 惠子

 掲載先:初等教育資料(※文部科学省ホームページへリンク
 (文部科学省ホームページ>白書・統計・出版物>出版物>初等教育資料)

(お問合せ先)

初等中等教育局教育課程課     
教育課程第一係               
TEL:03-5253-4111(内線2903)

□【発刊】月刊「中等教育資料」11月号発刊について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 本誌は、中学校及び高等学校における教育の充実を図るため、教育課程や学習指導をはじめ、中等教育をめぐる諸課題について、参考となる考え方や実践事例、教育行政に関する情報や全国の教育事情などの最新の情報を紹介している月刊誌です。

 11月号は今月1日に発刊しておりますが、本号の特集及び主な内容は次のとおりです。

<特集> 読書指導の推進と学校図書館の活用

 学習指導要領においては、学校図書館を計画的に利用しその機能の活用を図り、生徒の主体的、意欲的な学習活動や読書活動を充実することが求められている。平成25年に公表された「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第三次)」の中でも、学校段階が進むにつれて読書離れが進む傾向を踏まえ、中学生・高校生の世代に関して、読書活動を促す取組を更に進めることの重要性が指摘されている。
 こうした中、平成26年6月に「学校図書館法の一部を改正する法律」が成立し、学校司書が法律に位置付けられ、各学校において学校司書との連携を図った取組も一層求められてきている。
 本号では、これらを踏まえて、学校全体における組織的な指導の在り方も含め、読書指導の推進と学校図書館の活用に関する今後の方向性について考察する。

  <解説> 読書活動の推進と学校図書館の現状と課題について
  <論説> これからの読書指導の推進と学校図書館の活用に関する方向性
  <実践研究> 確かな学びを支える読書活動の推進と学校図書館の活用を目指して(教育委員会)
  <実践研究> 豊かな心と学ぶ力を育てる学校図書館を目指して(中学校)
  <実践研究> オリジナルテキスト「読書の記録」と読書感想文コンクールを利用した読書指導(高等学校)

 掲載先:中等教育資料(※文部科学省ホームページへリンク
 (文部科学省ホームページ>白書・統計・出版物>出版物>中等教育資料)

(お問合せ先)

 初等中等教育局教育課程課   
教育課程第三係        
TEL:03-5253-4111(内線2076)

□【連載】地方教育行政実務研修生によるリレートーク79

 文部科学省には、各都道府県や市町村の教育委員会、学校等に所属されている教職員等が、国の文部科学行政、特に初等中等教育行政に携わる研修制度があります。
 本リレートークは、この研修制度により文部科学省で活躍されている教職員等に、文部科学省での職務内容や日頃考えていることなどを率直に語っていただくリレー形式のコーナーです。
 第79回は、初等中等教育局初等中等教育企画課の知念俊一郎さんです。

【いちゃりばちょーでー】【ゆいまーる】【なんくるないさー】

初等中等教育局初等中等教育企画課
調査係
知念 俊一郎(沖縄県教育委員会)

 「はいさい ぐすーよー ちゅーうがなびら(こんにちは、皆さん御機嫌いかがですか)」沖縄県教育委員会からの研修生です。私は工業高校の教諭として採用され、全国高校総体事務局指導主事ではスポーツ・生涯教育、イベント事業に携わり、産業教育班指導主事では工業教育、情報教育、専門高校生のグローバル教育等を担当させていただきました。今年度は行政実務研修生として前期は財務課、後期は初等中等教育企画課でお世話になっています。
 沖縄県について紹介します。
 沖縄県は日本の南西にあり、たくさんの島々からできていて、160ほどの島があります。明るい太陽とあたたかな気候が特徴です。また、一年中咲いている花々、色とりどりの魚がおよぐ美しく透き通った海もきれいです。昔から中国や東南アジアの国々と活発に行き来していました。これらの国々と関係があったことと、地理的にも近いことから、「アジアの入り口」とよばれています。沖縄の文化は、いろいろな素材を混ぜ合わせて炒める沖縄料理「チャンプルー」になぞらえ、「チャンプルー文化」とも呼ばれています。工芸では、「琉球紅型」、「首里織」、「芭蕉布」、「琉球漆器」が有名です。コーラなどの廃瓶を活用した「琉球ガラス」なども沖縄独特の文化です。沖縄の芸能で欠かせないのは「三線(さんしん)」のやさしい音色で、沖縄の伝統的な盆踊り「エイサー」は、夏の風物詩です。

【いちゃりばちょーでー】
 「一度会えば兄弟のように親身に接する」と言う意味で、「一期一会」と似たニュアンスです。出会いは人にとってかけがえのない財産となります。文部科学省における行政実務研修では、文部科学省のとても優秀な職員、さらに、全国から来ているすばらしい方々との出会いがあります。出会いに感謝し、巡り合った「縁」を大切にしたいと思います。
【ゆいまーる】
 ゆい=(結い、協働)+まーる=(順番)という意味で、この言葉は皆で助け合うという意味があり、相互補助の精神です。沖縄では、さとうきび畑などを収穫するときなど、隣の人の収穫を一緒に手伝います。その「ゆいまーる」の心が、仲良く心を結び合い、助け合いを生み出します。
【なんくるないさー】
 沖縄方言で「なんくるないさー」という言葉をよく聞くと思います。「なんとかなるさー」のような楽観的な意味で知られていると思いますが、元々は「真(まくとぅ)そーけー なんくるないさ」という言葉で、その意味は、「真そーけー=(人として)正しい行いをしていれば」「なんくるないさ=自然と(あるべき様に)なるものだ」、「やるべきことを全てやったら(一生懸命やったら)、自然と結果はついてくる」という意味です。日本のことわざでいう、「人事を尽くして天命を待つ」という感じです。

 行政実務研修の研修は、初代文部大臣の森有礼の『自警』の書についての講話ではじまります。文部大臣に就任後、全国教育学問の行政を総括する文部省の責任の重大性を明らかにし、その覚悟を述べたものだといいます。解釈は
 「文部省は、全国の教育学問に関する行政の大権を有しているので、その責任は大変に重いものである。したがって、文部省の職務を担当する者は、専心鋭意その責任を尽くして、学問をつかさどる行政官吏の任をまっとうしなければいけない。そしてそのためには、学問をつかさどる行政官吏であることをわきまえ、決して他の官吏と比べることはせず、ひたすら文部省の職務に熟達することを計り、ある程度になったからといっても満足しないで、もっと、もっと上に進むように努力し、最後にはその職に死んでもいいくらいの精神を自覚することが必要である」です。
 教育に携わるものとして、教育行政の最高機関で教育の原点に触れ、その重要性を再認識しました。
 「いちゃりばちょーでー」、「ゆいまーる」の「縁」・「出会い」を大切にし、「なんくるないさー」の精神でより一層研鑽(けんさん)に励みたいと思います。

 次回のリレートークの担当は、初等中等教育局初等中等教育企画課教育公務員係の石川優子さんです。

○初等中等教育局メールマガジン

メールマガジンの配信について:文部科学省
 ※新規登録、登録解除、アドレス変更等
バックナンバー(初中局メルマガ):文部科学省

○関連リンク

幼児教育・家庭教育:文部科学省
小・中・高校教育:文部科学省
特別支援教育:文部科学省
報道発表:文部科学省
国立教育政策研究所ホームページ
・ユネスコスクール公式ウェブサイト
(平成27年6月現在の日本国内のユネスコスクール加盟校 939校)
学校と地域でつくる『学びの未来』
子どもの体力向上ホームページ
(※公益財団法人日本レクリエーション協会のホームページへリンク)
子ども読書の情報館
放射線等に関する副読本:文部科学省
量子ビーム:文部科学省

○文部科学省等で発行している他のメールマガジンへのリンク

生徒指導メールマガジンについて:文部科学省
マナビー・メールマガジンバックナンバー:文部科学省
「大学改革GPナビ-Good Practice-」について:文部科学省
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所メールマガジン
(※独立行政法人国立特別支援教育総合研究所のホームページへリンク)
メールマガジン-国立女性教育会館-
(※独立行政法人国立女性教育会館のホームページへリンク)
メールマガジン-日本学生支援機構-
(※独立行政法人日本学生支援機構のホームページへリンク)

お問合せ先

初等中等教育局

「初中教育ニュース」編集部
電話番号:03-5253-4111

-- 登録:平成27年12月 --