2.我が国が保有すべき海洋研究船について

(3)我が国の海洋研究船が持つべき機能

 我が国の海洋研究は、現在、世界を牽引する水準にある。特に、以下の研究においては世界の中核となり、世界・社会・国民へ貢献してきている。

 これらの研究において今後とも世界最高水準の研究を振興するとともに、新たな課題についても我が国がリーダシップをとりながら発展させていくためには、海洋研究船の整備が不可欠である。
 限られた財源の中、最大限の研究成果を挙げるためには、我が国が整備する海洋研究船は、先端的な観測施設・設備に加え、個々の海洋研究船が持つ固有のミッションを加味した施設・設備を整備することにより、我が国独自の体制を整備することが望まれる。
 国土の周辺に浅海、海溝などが近接する我が国の自然条件を勘案するとともに、我が国が世界の海洋科学技術を牽引して行くことを目標に、我が国の海洋研究船は、以下の規模ごとに整備する必要がある。

 以上の海洋研究船を整備することにより、我が国の海洋調査能力が、我が国周辺を中心とした全域に及ぶことが可能となる。
 また、海洋研究船に以下に掲げる機能を整備し、観測・研究を行うことにより、我が国の海洋科学技術の水準を引き続き向上させていくことが肝要である。

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