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‘Back to science‘は重要であっても、ここで議論すべき基幹技術はサイエンスを第一義としてはいけない。 |
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基幹技術は、自由な発想に基づく基礎研究の外側にあって、国として放置できないと考えられる科学を含む技術で、重点的に支援すべきもの。自由な研究が個々のテーマに対応した政策的な位置付けがなされないのに対して、基幹技術に関する研究開発は、設定されたテーマごとに政策的な支援の対象となり得るもの。これらは互いに表裏一体の関係。 |
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基幹技術の中に「統合化」の技術が加えられるべき。 |
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統合化研究とは、ある目的に則して科学(知識)を体系化して技術を作り出していく過程。基幹技術の議論では、国の政策として、その目的・問題設定をしっかりやること。 |
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単にハードウェアに資源を投じるというのではなく、産業・社会の変化を加味した戦略を念頭に置いた根源的な技術を対象とすべき。 |
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資源・エネルギー・環境、安心・安全という極めて重要な二つの分野で、国が主体的に役割を果たすビッグプロジェクトを取り上げるべき。あるべき国の姿を実現するために何をなすべきかを具体的に明らかにすべき。その上で、プロジェクトを設定して、科学と技術を同じベクトルで進化させていくことが必要。 |
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委員会では、官民を含めたビジョンや方向性を共有し、その上で政府として支援すべき基幹技術とは何かを明らかにすることが必要。資源に制約があることから、取捨選択を行う際の基準は、そのビジョン・方向性、国家戦略と合致するかどうか。また、官民の役割分担がどうかということも判断基準の一つ。 |
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発展性があり、かつ国際的に優位になりうる分野、あるいは社会に共通的に裨益する分野の技術であり、採算性、規模や期間、リスク、あるいは技術の先端性とそれに伴う人材、設備などの面から民間のみによる自主的な研究開発が期待しがたい技術であるべき。特に、国・国民の(広い意味での)存続に関わる技術、根幹的な(基本的、普遍的で波及効果の大きな)あるいは基盤的な(多くの分野に共通的に適用可能な)技術を優先すべき。 |
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ハードとソフトという観点からは、大半はソフトの話であり、ターゲット、プロジェクトについても、ソフトの比重が非常に高いものになる。 |
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最終的には、国際発信できる形でまとめるべき。 |